武器よタラバ

ナウマン象「ネットオークションで青龍刀を落札したぞ! おい、ためしに斬らせろ」



ヒロシ「わぁ、ろくでなし!」



マルぼん「『ブキヨタラバ』~」テッテテー



ナウマン象「なんだ、たんなるタラバ蟹じゃねえか。そんなもの、俺と俺の青龍刀にかかりゃあ」



 チョッキン。『ブキヨタラバ』は、光の速さで、青龍刀を持つナウマン象の手を切り落としてしまいました。



ナウマン象「なー!!」



マルぼん「『ブキヨタラバ』は、武器に反応し、武器を持つ手などを切断してしまう蟹なんだ」



ヒロシ「すごいや。すごいや。よし、動けないナウマン象を必殺の蹴りで痛めつけてやるぞ」



チョッキン。



ヒロシ「きゃー! 僕の白魚のような足首がー」



マルぼん「ばかものっ。足を武器にするからだよ!」



金歯「くくく。ざまあみろでおじゃる」



マルぼん「金歯じゃないか!」



金歯「くくく。全ては、母の敵であるナウマン象とヒロシを葬るため、朕の仕組んだ罠……」



マルぼん「な、なんだってー!? それじゃあ、あの時『ブキヨタラバ』をマルぼんに売りつけたのも、ナウマン象に青龍刀を落札するように薦めたのも、ヒロシの蹴りの強化特訓に付き合ったってあげたのも」



金歯「朕でおじゃる! 朕には武器など必要ない! 武器等なくても、バカを簡単に葬ることができる! まぁ、強いて言うなら、朕のこの頭脳こそ、最大の武器で……」



 チョッキン。

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