恋のQ&A
金歯の婚約会見がテレビで放送されました。
レポーター「では、最初の質問ですが、お互いのどこに惹かれあったのですか?」
金歯「ち、朕は彼女の野性味あふれるところに、その、惹かれたでおじゃる」
金歯の婚約者のメスゴリラ「ウホウホウー」
リポーター「はいはい、ごちそうさま。ラブラブですね!」
リポーター「では、おあついうちに次の質問です。ファーストキスはどこで?」
金歯「動物園の檻の中でおじゃる」
ヒロシ「畜生。金歯のヤツ、リポーターから色々質問されて羨ましいな」
マルぼん「お主は、警察官に『こんな時間になにをしているの』『この自転車はほんとうに君のかね?』と聞かれる以外、人に質問をされるということがないからね」
ヒロシ「僕も、素敵な会場でたくさんのリポーターに質問されたいよ」
マルぼん「『質問バッヂ』。このバッヂからは素敵な波動がでていて、その波動を浴びた人は、バッヂをつけている人のことが気になってしょうがなくなり、あれこれ質問してしまうようになる」
ヒロシ「よし、さっそく……」
ママさん「ヒロシ、キャクダ」
店長「たいへんだ、ヒロシくん」
ヒロシ「バイト先の有害物質処理場の店長!」
店長「きみ、この前、扉を閉めずに帰ったろ!」
ヒロシ「あ、いけね!」
店長「おかげで、有害物資が町にダダ漏れですぞ!」
ヒロシ「な、なんだってー!?」
多数の被害者をだしたため、ヒロシとマルぼんと店長は謝罪会見を開きました。
リポーター「罪の意識はないのですか!?」
リポーター「被害者にどうやって償うつもりなのですか!?」
リポーター「さっきから『申し訳ありません。申し訳ありません』って、それしか言えないのですか!?」
リポーター「それでも人間なのですか!?」
ヒロシ「申し訳ございません」
こうしてヒロシは、あこがれの質問三昧の生活を送ることができるようになったのでした。マルぼんは、『質問バッヂ』の効果は絶大だと思いました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます