歴史的和解! ヒロシ!
ヒロシ「なんだと!? どこの馬の骨ともわからないひげ親父の毛(どこの毛かは、秘密。知りたい方、作者までメールを)に入った水を『聖水だ!!』と飲み干し、なおかつ一万五千円で売りつけてくる女が何を言う!!」
ルナちゃん「キー!! あたいのことはともかく、偉大なる尊師の悪口まで言うなんて!! 死んでからまた死ね!! 来世はうじむしになあれっ」
以上のようなカンジでルナちゃんと喧嘩したらしいヒロシ。なんだかとてつもなく、おちこんでいます。
ヒロシ「よく考えたら、僕の交友関係にいる女性は(お母さんを除いて)ルナちゃんくらいだ。ルナちゃんと絶縁したら、僕は一生(お母さん以外の)女性と話す機会がないかもしれない…へ、ウへへ…死のう」
マルぼん「待て待て。『今の旦那が怒るので息子捨てます』みたいなお手軽感覚で、地球よりヘビーとされる命を捨てようとするな。いい機密道具があるからさ。はい『復縁筆』」
『復縁筆』は鉛筆の機密道具。まずこ適当な紙にこの鉛筆で自分の名前を書きます。同じ紙に、復縁したい人の名前を書きます。すると、ウソみたいに復縁できてしまうのです。
さっそく紙に『大沼ヒロシ』と『羽柴ルナちゃん』と書くヒロシ。書いた直後、ルナちゃんから電話がかかってきました。
ヒロシ「え、ホント!? うん…うん。あ、ありがとう。うん。うん。うん!! それじゃあね!!」
マルぼん「どうだった?」
ヒロシ「上納金230万円を納めたら口をきいてくれるって。さらに30万円納めたら、一緒に下校してくれるって! ありがとうマルぼん。『復縁筆』最高ー!!」
ルナちゃんとの和解費用計260万円を用意した(ルナちゃんの紹介してくれた消費者金融で借りた)をヒロシは、なぜかさえない顔。
ヒロシ「実はね、他にも和解してほしい人がいるんだ」
マルぼん「へえ。いったい誰?」
ヒロシは『復縁筆』で「ヒロシのおかあさん」「ヒロシのおとうさん」と書きました。
マルぼん「ヒロシくん…」
ヒロシ「へへ…父兄参観も近いし、ね」
しばらくすると、1人の男性がママさんを訪ねてきました。
男性は、ヒロシがかつて『父』と呼んだ男でした。
ママさん「タカヒロ…」
タカヒロ「許してくれるなら…やり直さないか」
ママさん「もう…馬鹿なんだから」
ひしと抱き合う2人。こうしてヒロシに『父』が戻ってきました。
しばらくすると、1人の男性がママさんを訪ねてきました。
男性は、ヒロシがかつて『パパ』と呼んだ男でした。
ママさん「マサヒロ…」
マサヒロ「許してくれるなら…やり直さないか」
ママさん「もう…馬鹿なんだから」
ひしと抱き合う2人。こうしてヒロシに『パパ』が戻ってきました。
しばらくすると、1人の男性がママさんを訪ねてきました。
男性は、ヒロシがかつて『父上』と呼んだ男でした。
ママさん「イエミツ…」
タカヒロ「許してくれるなら…やり直さないでござるか」
ママさん「もう…馬鹿なんだから」
ひしと抱き合う2人。こうしてヒロシに『父上』が戻ってきました。
しばらくすると、1人の男性がママさんを訪ねてきました。
男性は、ヒロシがかつて『ダディ』と呼んだ男でした。
ママさん「ヒロミ…」
ヒロミ「許してくれるなら…やり直さないか」
ママさん「もう…馬鹿なんだから」
ひしと抱き合う2人。こうしてヒロシに『ダディ』が戻ってきました。
しばらくすると、1人の男性がママさんを訪ねてきました。
男性は、ヒロシがかつて『お父様』と呼んだ男でした。
ママさん「ジェファーソン…」
ジェファーソン「許シテクレルナラ…ヤリ直サナイカ」
ママさん「もう…馬鹿なんだから」
ひしと抱き合う2人。こうしてヒロシに『お父様』が戻ってきました。
しばらくすると、1人の男性がママさんを訪ねてきました。
男性は、ヒロシがかつて
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