ナウマン象結婚前夜

 今日はナウマン象の結婚披露宴。



一同「おめでとーおめでとー」



ナウマン象「ありがとうありがとう」



ナウマン象嫁(♂)「俺たち幸せになります。げへへ」



ヒロシ「いやー新郎新婦も幸せそうで、よいひろうえんだね」



マルぼん「おい、あそこに怪しいヤツがいるぞ。刃物を持った怪しいヤツが!」



怪しいヤツ「ウチを捨てて、あんなオトナになってもガキ大将をやっているようなヤツを選ぶなんてゆるされへん



ヒロシ「うわー超暗雲」



マルぼん「えらいことになりそうだぜ、この披露宴」



ヒロシ「ねえ、マルぼん。このひろうえんをなんとか成功させたいよ。よい機密道具ない?」



マルぼん「『願かけ短冊』。この短冊に願い事を書いて、どこか木の枝にかける。そして祈る。祈りが天に通じれば、願い事がかなうだろう」



 ヒロシは『願かけ短冊』に「ナウマン象のひろうえん大成功」と書いて、披露宴会場の外にある木の枝にかけました。そして祈りを捧げました。



天『ねがいをかなえましょう』



ヒロシ「やた!」



 と、そのとき、披露宴会場の中から悲鳴が。



 マルぼん&ヒロシが戻ってみると、会場はモノが散乱して凄い状況。そんな会場の真ん中で、ナウマン象がさっきのあやしいヤツと戦っているではありませんか。迫り来る敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ。



 そうこうしているうちに、あやしいヤツをなんとか倒したんですが、ナウマン象も虫の息。



ナウマン象「なんだか、とっても、疲れたよ…疲れた…つか…れ…た…ぐふっ」



ナウマン象嫁(♂)「あンたー!!」



 短冊を確認すると「ナウマン象の披露宴大成功」ではなく「ナウマン象の疲労宴大成功」と書かれていました。



ヒロシ「間違えちゃった。テヘペロ」

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