花咲けヒロシ、命をかけて

 思うところあり、今日の「マルぼんと暮らす」におけるヒロシとマルぼんは、45歳無職という設定でお送りしたいと思います。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます



ルナちゃん「ああん!」



ヒロシ「どうしたの、お嬢ちゃん」



マルぼん「おじさんたちに話してごらんなさい。さぁ、早く」



ルナちゃん「庭の花がすべて枯れてしまったの!」



ヒロシ「それは大変だ」



マルぼん「『花咲か爺ジョウロ』。このジョウロで水をやると、どんな花でも枯れることなく咲き乱れるようになる」



『花咲か爺ジョウロ』で水をやると、枯れていた花が咲き始めました。



ルナちゃん「これはすごいわ。すごいすごい」



 ジョウロをもったまま、はしゃぎまわるルナちゃん。はしゃぎすぎて、ジョウロの水がおもいきり自分の足にかかってしまいました。



ヒロシ「大丈夫?」



ルナちゃん「大丈夫大丈夫…あら、なにか騒がしいわね」



信者「聖チッチラポッポ太子(ルナちゃんのホーリーネーム)、大変です! ついに国家の犬が、わがギュルペペ教に捜査の手を!」



ルナちゃん「なんですって! ええい、あなたは尊師を…お父様を安全なところへ逃がして!」



信者「聖チッチラポッポ太子は!?」



 信者の問いには答えず、微笑むルナちゃん。その手には、手榴弾が。



ルナちゃん「尊師には……お父さんにはよろしくいっておいてね……さようなら!」



 手榴弾片手に、警察のいる方向へ走り出すルナちゃん。その後、爆音。



信者「聖チッチラポッポ太子ー!!」



 こうしてルナちゃんは、死に花を咲かせました。マルぼんは『花咲か爺ジョウロ』の効果は絶大だと思いました。

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