伝統とヒロシ

 微笑町には、江戸時代から続く鰻料理の名店「鰻の突撃ラブハート」があります。料理に使われる秘伝のタレは、創業以来何百年も継ぎ足しながら使われているのです。



ルナちゃん「そういうのってステキ! 浪漫だわー抱かれたいわー大切なもの捧げたいわー」



ヒロシ「なんか合法猥褻行為のチャンスが眠ってそうだぞ。マルぼん、件の秘伝のタレ的なものを用意できない!?」



マルぼん「ごめん。それどころじゃないんだ。実は多額の借金を背負ってしまって。ちなみに保証人は君な」



人身売買組織の人「ちわーす。臓器の密売屋でーす。明日を望む患者さんが待っていますよ」



ヒロシ「ちえっ!」



 そして。



ナウマン象「おう金歯。えらく久しぶりじゃねえか」



金歯「ひどい肝硬変を患っていたんでおじゃるが、別の肝臓を移植して見事回復したのでおじゃる」



ナウマン象「この前、別の臓器も移植してなかった?」



金歯「朕は想像を絶する金持ちでおじゃるから、悪くなった臓器は新しいものとすぐ取り替えるのでおじゃる。臓器を継ぎ足し継ぎ足し、永遠に生きる予定なのでおじゃる。医学万歳。お金万歳」

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