熱血記者ヒロシ

あらすじ


 ヒロシは学級新聞作りに命をかけていた。でも、記事の大半が「富士の樹海で遺体捜索!」とかなので新鮮味がなく、人気もなし。頼みの綱の下半身関係の記事も、ヒロシの特殊すぎる性癖のせいで、ドン引きしている人しかいないという状況。最近では金歯が金にモノを言わせて集めた最新ニュース満載の「金歯新聞(毎日発行)」が絶大な支持を集めているのが現状。「金歯新聞」に対抗するためには、最新のニュースをより早く記事にする必要があると感じたヒロシは、マルぼんを呼びつけた……!





ヒロシ「事件や事故をより早く記事にしたいんだけど、金歯は独自の情報網を持っているから、どうしても金歯新聞に先を越されてしまうんだ」



マルぼん「この機械を使えばいい。この機械を起動すると、ニュースになりそうな出来事が1回だけ、目の前で起こるんだ」



ヒロシ「なるほど。事件や事故が目の前で起これば、すぐに記事にできるというわけか! よし、さっそく起動させてよ」



マルぼんが機械を起動すると、目の前に、全身にダイナマイト(いずれも導火線に点火済み)をくくりつけた男が出現。



ダイナマイト男「また来世っ!」



 この時期、日本各地で「また来世」と叫びながら人ごみでダイナマイトを爆発させる自爆テロが相次いで発生し、連日、新聞やテレビを賑わせていました。そして今日もまた、微笑町で悲劇が。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る