ヒロシと今孔明
町のやっかいものが多数在籍していた高校の、弱小ラグビーチームが常勝ラグビーチームへと進化を遂げたそうです。
マルぼん「なんでもラグビーチームの監督になった人がすげえヤツで、光の速さでクズどもを選手として更生させ、スーパーラグビーチームにまで育て上げたみたいだね
ヒロシ「うらやましいなぁ。僕にもすげえ名監督がついて、みんなが羨ましがる超人物に育て上げてくれないかしら」
マルぼん「『ご指定ベル』。このベルを鳴らせば、自分の望む人物が、いつか必ず来てくれる」
ヒロシ「よし。さっそく『ご指定ベル』を鳴らそう。僕をいい感じで導いてくれる人が現れますように」
ちりんちりん…
包丁を持った隣人「うるせー! ぶっころす!」
ヒロシ「きゃー!」
とっさに包丁を隣人から奪い取るヒロシ。さぁ、反撃だっ。ブスっとな! 以下省略。
裁判の結果、ヒロシは豚箱行きだけは勘弁していただけることになりました。少年法に感謝。すべての未成年にありがとう。
ヒロシ「まぁ、よしとするかー」
中村「こんにちは」
ヒロシ「あの、どちらさまで」
中村「あなたの保護司をすることになった、中村土門です。
大丈夫。きみは必ず、社会に復帰できる。必ず、だ! 共にがんばろう!」
今、ヒロシは中村さんの観察の下、朝の公園の掃除なんかをしています。「なぜ人を傷つけてはいけないか」なんてことも学んでいます。いつかどこかで、皆さんとお会いできることもあるでしょう。そのときは、事件のことを伏せてあげてください。お願いします。悪気はなかったんです。本当なんです。信じてください。
マルぼんは、ヒロシに素敵な監督を遣わしてくれた『ご指定ベル』の効果は絶大だと思いました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます