ヒロシの人間マナーモード
授業中、突然ナイフを振り回して暴れ始めた大脳。
大脳「学級を崩壊させる前に、悪魔の水を飲み悪魔の煙を吸う貴様らの人生を崩壊させてやるでヤンスー!!」
ヒロシ「なぁ、ナウマン象。昨日『どれいバトラー・カケル』観た?」
大脳「私語は慎め!!」
ヒロシ「ギャース!!」
そんなわけで、重傷を負ったヒロシちゃん。
マルぼん「君は、しゃべってはいけない時に、くだらないことをしゃべる癖があるな」
ヒロシ「直したいんだけどねえ。自分ではどうにもならないんだ。」
マルぼん「『マナーモード指輪』。この指輪をつけていると、しゃべってはいけない時がきたら、体が勝手に口をつぐむようになる」
女の子「たすけてください!」
ヒロシ「わ、なんですか、どちらさまですか」
マルぼん「おい、ヒロシ、この子の腕を見ろ」
そこには金歯一族の奴隷の証である焼印が。金歯一族が多くの奴隷を使役しているのは公然の事実。しかし、住民の90%が金歯の親父に関係する会社に勤めている微笑町では、金歯関係の黒いことには目をつぶらねばならぬのです。暗黙の了解なのです。
金歯「おお、ここにいたでおじゃるか」
女の子「おたすけー!!」
ヒロシ「……」
女の子「おねがいです! たすけて!」
ヒロシ「……」
装着していないのに、ヒロシの口をつぐませることに成功した『マナーモード指輪』の効果は絶大だと思いました。
金歯「そんなことはないと思うでおじゃるが、今見たことを、誰かに洩らしたら…わかっているでおじゃろうな」
ヒロシ「!」
金歯の発言を聞いて、震えだすヒロシ。
バイブ機能もないのに、ヒロシを震えさせる『マナーモード指輪』の効果は絶大だと、マルぼんは思いました。
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