また会う日まで

ヒロシ「人生をやり直す機密道具だして」



マルぼん「あまりにもストレートすぎないかい、ヒロシくん」



ヒロシ「こんな甲斐のない人生、僕は認めたくないんだ。やり直したい。やり直したい!!」



マルぼん「それならこいつだな『基礎味噌』。この味噌を食せば、どんなことでも基礎からやり直すことができる」



ヒロシ「もがもがもがっウンマーイ!!」



マルぼん「もう食しやがった!!」



ヒロシ「な、なんだか、眠くなってきた…」



マルぼん「目覚めたとき、キミは人生のスタートラインに戻っているはずだよ。人生をやり直せるんだ。その人生で、キミとマルぼんが再び会えるかは分からないけど」



ヒロシ「そう…か。それは…ざんね…ん。また…会えたら…友達に……」



マルぼん「おやすみ、ヒロシくん。良い人生を」




 気がつくと、ヒロシはなんだか、とても暖かいところにいました。




女の子「競争しない?」



ヒロシ「きみはだれ?」



女の子「私はあなたのお姉さん。もしかしたら妹かもしれない。双子かもしれないわね。ねえ、競争しない?」




ヒロシ「競争?」



女の子「よく見てごらんなさい。まわりには、私以外の兄弟姉妹がたくさんいるわ。みんなで競争しましょう。ゴールはあそこ。あそこに辿り着いたら勝ちよ」



ヒロシ「???」



女の子「よーいドン!!……あは、ゴール!! 私がいちばーん」



ヒロシ「ちくしょう、もう一回だ!!」



女の子「無理なの。この競争はね、一度きりの競争なの」



ヒロシ「…え?」









そば彦「うどん子!!」



うどん子「そば彦さん」



そば彦「ついに…ついに生まれたんだな、僕たちの子供が!!」



うどん子「うん。女の子。女の子だよ」



そば彦「女の子か。実はな、名前は考えているんだ。ヒロ子。ヒロ子さ。男だったらヒロシにしようと思っていたんだけど」



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