ひねくれヒロちゃん

ヒロシ「うわーん、マルぼーん!!」



マルぼん「どうしたの?」



ヒロシ「大脳のヤツが、僕の大好きな蟻姉のラジオ番組でハガキが読まれまくって、常連になっているんだーうらやましいよー!!」




『蟻姉(ありねえ)』とは、ヒロシが大好きなアイドル声優の蟻宮ハテ子さんのことです。ヒロシはこの蟻姉のラジオ番組『蟻姉の東京イソギンチャクナイト』にハガキを送りまくってるのですが、読まれたことはありません。



ヒロシ「僕もハガキを読まれたいよー」



マルぼん「『ハガキ職人気分ハガキ』。このハガキを使ってラジオ番組に投稿したネタは、必ず読まれる」



蟻姉『つづいてのお便りは、微笑町のPN「ペラドンナのすね毛」さん。「蟻姉こんばんは」はい、こんばんは。「実は最近、悩んでいることがあるのです」ふむふむ「カラスが僕の部屋を常に監視していて」…』



ペラドンナのすね毛こと大沼ヒロシさん「やた! 僕のハガキが読まれたぞ!」



マルぼん「よかったね」



ヒロシ「よし。今度は、自分の実力でおもしろいネタを考えて、投稿しよう。『蟻姉のイソギンチャクナイト』だけではなく、色々なラジオ番組で読まれるように努力するぞ!」



マルぼん「その意気だ!」


 こうしてヒロシは、ハガキ職人目指して切磋琢磨をすることになりました。マルぼんは『ハガキ職人気分ハガキ』の効果は絶大だと思いました。



 そして数年後、ヒロシの投稿したハガキや手紙は、ラジオ番組だけでなく、テレビをはじめとするあちこちのメディアで取り上げられるまでになっていました。



アナウンサー「またしても、国際テロ組織『ペラドンナのすね毛』の爆破予告です! 『明日3時、微笑小学校を爆破する』。これまでの多くの施設に対する爆破予告を行い、そして実現させてきた『ペラドンナのすね毛』! なにを考えているのでしょうか!」

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