くすぶるハートに

 近所の浪人生。10年ほど浪人生をやっているベテランさんなんですけど、逮捕されました。罪状は放火。町のアニメショップに相次いで放火したのです。



ヒロシ「このような悲劇を繰り返さぬために、我々子供も立ちあがらねばならぬ。ならぬのだ!」



マルぼん「見事なお考えです、閣下!  『放火犯自動射殺銃』。なにかに火をつけた人を、自動的に射殺する銃なの。『ちょっと料理を作るのに火を使いました』程度では反応しない、安心設計。広範囲に火をつけた人を射殺する機密道具なんだ」



ヒロシ「これをみんなに渡せば、町を火から守る、少年少女自警団の結成だね」



 ところがぎっちょんちょん。



ルナちゃん「自警団とか、うざい」



ナウマン象・金歯・そのほか有象無象の餓鬼ども「同意~」



 21世紀というドライな時代を生きる少年少女どもは、他人のことなどまるで気にしなかったのです。




ヒロシ「このだめ人間どもめ!」



 ヒロシの怒りが炸裂しました!



ヒロシ「いいか、町はひとりひとりの人間が己の力を最大限に(中略)だから、だからみんなで町を守らないといけないんさ!」



ルナちゃん「負けたわ」



 銃を手に取る、ルナちゃんたち微笑町のボーイ&ガールズ。



ナウマン象「守ってやろうじゃねえか、町ってやつをよ!」



ヒロシ「みんな!」



 ヒロシの言葉は、たくさんの少年少女の心に、情熱という名の火をつけたのでした!



 ズガガガガガガガガガッ(銃声)



 皆のもった銃が、一斉に発射されました。ハートに火をつけるのも立派な放火。マルぼんは、どんな放火でも見逃さない『放火犯自動射殺銃』の効果は絶大だと思いました。あ

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