男もからいし 女もからい 男と女はなおからい 

ヒロシ「この料理、辛い! 嘘みたいに辛い! とてもじゃないけど、食べることなどできないよ?」



マルぼん「この未来の世界のお砂糖をちょっとかけてみよう。どんなものでも甘くしてしまう砂糖なんだ」




ヒロシ「ほんとだー。おいしいおいしい。こんなにおいしいんだから、この砂糖で商売とかできるかも? きっと、甘いものが大好きな人たちが、たくさんかってくれるよ」



マルぼん「さすがヒロシ。それだよ、それ。さっそく、資本金のために金策してくるー」



 それから数日後。大沼宅の前には、ガラの悪い男性がたくさんたむろしています。



ヤクザ「借りた金かえさへん鬼の棲む家はここでっかー」



ヤクザ「ご近所のみなさーん、この家の住人は、借りた金を返さない畜生以下の人間ですー」



 家の中。



ヒロシ「えらいことになったな」



マルぼん「うん」



ヒロシ「よく考えたら、そう簡単に儲かるはずなんてなかったんだ。なんであんな砂糖で『簡単に儲かる』とか思ったんだろうな」



 マルぼんは、象でもコロリと逝かせるクスリをグラスに注ぎながら、見通しまで甘くしてしまう『未来の世界の砂糖』の効果は絶大だと思いました。

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