お化粧なんかはしなくてもヒロシはあたしにもう夢中
ヒロシ「うひひうひうひひひひひげへへへへっへへじゅるじゅるげへへへへへへへへへへへへへへへへっへっへ」
ルナちゃん「んま!(嫉妬) ヒロシさんてば、パソコンのモニターに映った、アニメ絵ヒロインにデレデレしちゃって!」
マルぼん「あいつは今、姉属性のヒロインにハマっているんだ。『マルぼんと暮らす』にも、近々、姉属性のヒロインが登場する予定さ」
ルナちゃん「な、なんですって! たいへん! 新ヒロインが登場する前に、私、姉属性持ちヒロインにクラスチェンジせんと!」
マルぼん「ルナちゃんはすごい童顔だし、無理じゃないかな。あきらめなよ。姉属性ヒロインが出現したら、君のようなカルト狂いのヒロインはお払い箱さ」
ルナちゃん「お払い箱はいやあ! 機密道具だしてえ」
マルぼん「ここにみらいのせかいの化粧台があるよ。この化粧台には、古今東西ありとあらゆる化粧品がついている。そんだけありゃ、姉属性っぽく見える化粧ができるんじゃないかな」
ルナちゃん「ではさっそく」
ナウマン象「きー!」
いきなり現れたナウマン象が、ようしゃなくルナちゃんを蹴り飛ばします。
ナウマン象「その化粧台は、あたいのものよ!」
マルぼんは、最近女装癖に目覚めたナウマン象に化粧台を貸す約束をしていたのを思い出しました。
ナウマン象「あたいだけのものなのだからー! ルナちゃんには渡さないのだからー」
マルぼん「打ち所が悪かったらしく、ルナちゃん動かないぞ」
ナウマン象「え、そんな。うわ、ホントだし。どこに隠そう! あ、そうだ。学校の裏山。今日は雪だし、ちょうどええわ」
学校の裏山は昔は姥捨て山として大人気だった場所で、うかつには入り込めない場所です。雪など降ったら、それはもう、自然の驚異をお手軽に感じられます。あそこなら、立ち入る人もいないので、見つかることはありません。
ナウマン象「あそこしかない!」
数千年後。たまたま登山にきた夫婦が、雪の下に埋まっていたルナちゃんを発見。破損がほとんどないので、学者たちは「微笑町の歴史の謎を解明する、すばらしい学術的資料になる」と大喜び。「アイスガール」として、歴史の教科書にも載りました。
マルぼんは、ルナちゃんに雪化粧までほどこした、みらいのせかいの化粧台の効果は絶大だと思いました。
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