磯野家ばりに許されない隠し事
ヒロシが大きな麻袋を抱えて帰宅してきました。
ヒロシ「うわーん、マルぼーん!」
マルぼん「なんでしょうか」
ヒロシ「ナウマン象の給食費をガメて株を買ったんだけど、大損したのがバレで、怒ったナウマン象に殺されそうになったんだけど、反撃して逆に死なせちゃったー!! 遺体はこの麻袋の中なんだけど、バレたら投獄されるよー!! 一次的に未成年になれる機密道具だして!!」
マルぼん「ちょうどよかった。カモン」
ロボ「イエス」
ヒロシ「このロボは?」
マルぼん「『隠兵くん』。どんなものでも確実に隠し通してくれるロボなのさ。モノであろうが秘密であろうが隠し通してくれる。実際今も、ママさんに頼まれて、キミの健康診断の結果の通知を隠している」
ヒロシ「 僕の隠したいのは、事実! ナウマン象を地獄送りにしたという罪! 罪も当然、隠せるのだろうね」
マルぼん「罪であろうが罰であろうが、隠せるさ! な!」
隠兵くん「もちろんです」
ヒロシ「なら、その具体的な方法を示せ。方法を! 仕組みを! なぜそうなるのかというメカニズムを!」
隠兵くん「企業秘密なので無理です」
ヒロシ「おしえろよ!」
隠兵くん「企業秘密! 秘密はなんとしても守りますよ」
ヒロシ「おしえろ! こちとら人生がかかってんだ!」
隠兵くん「自爆!」
隠兵くんの自爆で消し飛ぶ、マルぼんとヒロシと隠兵くんと麻袋。
マルぼんは、己の秘密ですら隠し通した隠兵くんの効果は絶大だと思いました。草葉の陰で。
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