ヒロシが女装した夜

ヒロシ「いにしえの時代から『かわいいは正義』というだろ。武家諸法度にも記述がある由緒ある考え方だ。己の正義を貫きたい僕としては、かわいいは見逃せない事柄なんだ。だから僕は、かわいいを目指して女装するよ」



マルぼん「そうか。がんばれよ」



ヒロシ「おまえもがんばれよ。そんなわけで、かわいいへの第一歩のため、すね毛の永久脱毛に行ってくるよ!」



 そう言って家を出たヒロシですが、微笑町と対立する薄笑町の、コンパスと肥溜と押しピンと部屋とYシャツと私と酒と涙と男と女と愛しさとせつなさと心強さを活用したテロに巻き込まれて、その障害を終えたのでした。



 幸いにもヒロシの臓器の大半は無傷だったので、病気で苦しんでいたある若い女の子に移植されました。なんでも体操かわいい女の子だそうで、今は元気に暮らしているそうです。



マルぼん「ある意味究極の女装だ。よかったな、ヒロシ」

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