第8話 回忌新宿Ⅱ

「新宿は初めて?」

「はい。秋葉原とかに一度行ったきりですね」


 新宿、無数に高いビルが立ち並んでいた。ビル風というのもここでなら味わえるかもしれない。

 東京に来て、色々とやっていたけど、人の多い所にはあまり出歩いてない。しかも今回は先輩と一緒にお出かけである。商品券を貰ったのはいいが、新宿にある数カ所のショッピングセンターとかでしか扱えないらしい。

 まあ、休息をもらえたのでいいですし、それなりにも給料をもらえている。そこら辺も調整してくれているのか、10万を超えない程度は今月はもらえた。大体魔獣討伐でどれくらいの報酬があるのか、あまりそこら辺は分からない。


「そういえば、こんな所で聞くのも悪いですけど、魔獣で出る報酬でどれくらいか知ってますか?」

「ん?まあ、知ってるけど。なんで?」

「いえ、気になりまして」


 討伐に出る報酬、先輩は元々日本本部とかに所属していたので、何らかの情報を知っていると思われる。多分、これを本業にしているから、それなりに給料として入っているはずだ。


「討伐する魔獣のランクによるかな。例えば、小型だとランクD報酬、人並みのサイズだとCランク、熊とかそれなりのサイズだとBランク、初めて一緒に行動した時に遭遇したあれくらいのサイズがAランク、サイズ関係なく特殊な存在はSランクって感じに報酬は出るね」

「そんなに分けられてるんですね」

「そうね。私もどれくらいの報酬が出ているか分からないけど、今月は大体30万はなかったかな」


 いや、それはそれなりに給料入ってるよねそれ。これって命がけって事も踏まえてそれなりに高額収入なのかもしれない。私は今の所『アルバイト』として扱われているから、わざわざ低くしているのかもしれない。

 まあ、私はまだ学生の身だ。昔から姉と二人で住んでいるので、扶養親族等申告書を通して一応税金は低くなっている。姉もあれで公務員と言ってるけど、何の仕事をしてるかまでは分かってない。

 だけど、いつもスーツ姿で活動しているので、役所は本当なのかもしれない。

 新宿に来たのはいいが、一体何するのかまでは決められてない。


「それでどこに行く予定ですか?」

「とりあえず、洋服とかそういうの買いましょう。ちょうど、新しい服欲しかったですし。渡された商品券、7枚全部一万円の商品券ですから」

「分かりました。使えるお店に行きましょう」

「まずは近くのショッピングセンターに行きましょう」


 報酬の事で多少なりと時間を潰した。現地獄は11時22分、新宿で私達は買い物を始めた。

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