ねえさまかたり
いつのことからか わからないけれど わたしはだれか じぶんのことが わかりません。
はっきりとわかるのは くらいこととしずかなこと。
それと、ねえさまのこと。
じぶんのことが かけないので ねえさまのことをかきます。
ねえさまはきっちりしたひとです。あさも、ひるも。
ねえさまは かんじょう を じゅうしします。かりかた と かしかた は いこーるでなければならないと かいけいし のようなことをいいます。
でもしごとは かいけいしではありません。ひとにいえないしごと といいます。
ときどき ちのにおいがします。
わたしにはゆうきがなくて しごとについても よるについても においについてもきくことができません。
でもねえさまは それいがいは とてもしんせつです。まるでわたしをじぶんじしんのようにだいじにしています。
ときどき、おさけをのんで ころしてやるとずっといっているけれど それでも。
こわいけど。
でもねえさまは とくていのひとをまえにするときゅうにぽんこつになります。
ぽんこつになったひ。
そのひのよるはたいへんなことになりました。
ねえさまはわたしのことがきらいなんだ、まあしってたけどといいました。
そのあと ものまねをしていました。とてもにているようなきがしました。
そしてきまったばしょまでくると、なみだをながしてべっどにたおれこむのです。
--なにが、いや、それにはおよばない。よ!!
そのぶぶんはとくににていました。
わたしはものまねをきくうち このひとならねえさまをしあわせにするのではないかとおもいました。
それでこのおてがみをかいています。このひとがねえさまにやさしくするように。
どうか ねえさまにしあわせがくるように。
ついき
おくるさきがわからないので このてがみはりすのゆうびんやさんがみつけてくれるようにつちにうめます。
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