第437話 世にも奇妙な学校

 2022/02/23(水)

 月曜日から欠席し、「彼は当分来ません」と言われたN島さんに、電話をかけた。

 そうしたら、彼はコロナに罹患しているとわかった。

 金曜日に検査をし、土曜日に陽性とわかり、自宅療養となったそうだ。

 ……え? それって、あの狭いお教室で一緒に講義を受けてたわたくしたちってば、濃厚接触者になるんではないの?

 しばし考えた。

 そのことを先生方は言わなかった、N島さんは「そりゃそうでしょ」と言っていたけれども、濃厚接触者を放っておくってどういうこと? 隠しているの? 学校でコロナ感染した人が出たのに? わからない。

 頭を休めて3時半過ぎくらい。

 これは、同じクラスの人に知らせようと思った。

 知らせるべきとお友だちが言った。

 だって、すでに罹患してるかもしれない。

 セミナー会場では毎日ワクチン接種を行っているのに、そこでコロナ感染が広がっていたら、大問題でしょ。

「……N島さんがコロナで自宅療養になってます。濃厚接触者になるので私は明日、PCR検査に行きます。学校は隠しています。自分の身は自分で守ってください」

 そう言って留守電にも入れた。

 ただ、同じクラスの女性受講者はわたくしに名刺をくれなかったので、連絡先がわからなかった。

 他の人が知らせてくれるのを祈るしかない。


 2022/02/24(木)

 朝に、学校を休む旨連絡を入れる。

 Y下先生がくるから、と。

 彼のセクハラとパワハラには耐えられない。

 ところでPCR検査は予約制だった。

 明日に予約を入れてもらい、タクシーもタウンワークで調べて自宅まで来てもらえるように手配してもらった。

 わたくしは膝が弱い。

 小学生のころから少し走ると痛くなったものだ。

 最近は車で移動するようになり、だいぶマシになった。

 学校の館長あてに、A4に二枚の文書を作成。

 母が褒めてくれた。

 見やすい文書をこころがけた。


 2022/02/25(金)

 学校にPCR検査で休む旨連絡。

 なお、電話に出てくれたI井代表は、早口で適当に乱暴に切り上げようとしたが、病気の悪化を告げる。

 無事PCRで陰性だったら、精神科に相談し、解決しなかったらハローワークに相談する旨お伝えした。

 これは必須事項だから。

 I井さんが口早に「あなたの判断にまかせます」とくり返すのは、セクハラの事実を知らないからだと思う。

 勉強したいのに、Y下先生には迷惑しているんだから……。

 ちゃんと文書に残しておこう。






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