第374話 わからないまま、時は流れて。
もう、なにから書けば正しいのか、わかりませんが。
継続は力なりといいますから、だらだら続けてみたいと思います。
猫はかわいいし、祖母は猫を変な抱き方するしね。
祖母、猫のお腹をぎゅって掴むから、猫苦しそうな声を出す。
かわいそうでね。
でも、そう、きっと悪気じゃないんだ。
昨日は洗濯籠をイスの上に置きっぱなしだったのですが、あなうれしやとばかりに猫が入って寝てました。
おかしいやら、かわいいやらで、祖母もそれはそっとしておいてくれました。
そうそう、猫に寄生虫予防の薬をつけてあげたんですよ。
キャップをとると同時に、いつもは駆け出して逃げる猫なのですが「は~~あっつ~~、だっる~~」と寝そべっているときだったので、奇襲をかけてちゅーっと首の後ろに一気に付けました。
そのあとはいつも通り、どただっと逃げてしまうんですけど。
だっこ漬けにしてあげたら、おとなしくなったわ。
夕べは寝る前のハッスルがみごとだったけれども。
玄関ダッシュが減ってきました。
最近は外に出ていた母も、玄関のドアを開ける際にちょっと開けてのぞきこんで、猫がいたらチャイムを鳴らすというのが通例になっております。
いや~~忠犬みたいにいつも玄関先に出てくるよねと母がいい。
車のエンジン音に反応してるのかと思いきや、てくてく徒歩で帰ってきても猫はちゃんといる……忠猫ですね。
さて、コピー標語ネーミング講座は「乱」(黒澤明監督)を見てコピーなどをつくれというもの。
「乱」は観ましたが、どうも「リア王」の日本版らしいです。
悲劇。
父親が生きているうちに家督を譲ると、だれも幸せにならないというお話だった。
太郎、次郎、三郎の三兄弟が、大殿の父親をめぐっていさかいを起こす。
結局、初めに家督を譲るのを反対した三郎の言ったとおりに、お話は乱れて乱れて、数多くの犠牲の末に大殿はくるってしまう。
最後に三郎が大殿の身柄をひきとって、ああハッピーエンドだったんだなと思ったとたんに銃弾の音がして、三郎が落馬する。
三郎、死んだのだ。
結局だれも幸せになれなかった。
リア王よりも身近なイメージがするのは、かつて日本の土壌にもそういった血なまぐさいことが行われてきたのが思い起こされるからだ。
でも、しばらくは休憩したい。
「人は泣き叫んで産まれ、泣いて泣いて死んでいくんだ」と、道化も言っていた。
わたくしは黙って、眠りにつく。
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