第367話 おばあちゃんはすごい手相
どうすごいのかというと、一円玉くらいの五芒星が二つも出ている。
頭脳線の末と運命線と感情線の間に。
神秘世界の住人だ。
そもそも、吉相と言われる「運命線+太陽線+財運線」の三本がくっきりしている。
生命線はしわを伸ばすと見えなくなっちゃうけど。
陰徳の線がそれなりにある。
向上線はどれもこれも、障害線に阻まれている。
ようするに、才能を発揮しようとするたびに支障が出た、ということらしい。
スランプの相だ。
運命線は四十歳くらいで一度切れており、楽隠居。
八十歳からまた感情線を起点に中指まで伸びているが、金星帯によって切れてて、しかも星がくっきりと出ている。
金星帯というのは、人差し指と中指から出ている方はサドの相で、薬指と小指の間から出てきているのはマゾの相。
祖母は好色なせいで仕事運と人気運が低迷している、そういう読み方ができる。
しかし、芸術方面の才能に恵まれているから、スランプを脱したら文章や音楽、芸の道にすすむともっと人生が楽しくなるんじゃないかな。
今日はこのくらい。
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