第316話 音読4(朝)
猫にがむがむ噛まれて目が醒めた。
日光を浴びるまでは何とも言えないんだけれども、今5時20分。
猫はウェットフードを食べた後、置き餌のカリカリと猫草を食べている。
朝食を摂りにキッチンへ入るも、猫の餌が食べ残されているのを発見。
おいおい、と思う。
8時19分、猫、ハッスル。
洗濯ネットに入れて(口は空いているけれど)、キャットタワーに乗せると不思議そうにしている。
危ないからおろしてやる。
今、トンネルボックスに絡んで、なんどもひっくり返してはじゃれて遊んでいる。
無駄に動きが機敏。
空気の入れ替えをしよう。
窓を開けたら、猫がさっそく窓べりに寄っていく。
おととい、お友達に「わたくしのすることはあなたのエネルギーを奪うことだから、ぜひ自衛してください」とDMしたら、「エネルギーを奪ってなんかいない」と返信が来た。
いやいや、わたくしは限度知らずなのでぜひ自衛してください、と再三申し上げる。
納得いかないと食い下がりますので。
8時48分、だんだん目が醒めてきた。
ベッドの中でのびをすると、気持ちがいい。
今日は曇りのよう。
予定:9時開始。
ゆうべお友達がおススメしてくれたチェンバロのシンフォニア14番を聴く。
J.S.バッハはパイプオルガンが神々しいよねと言い合ったのを憶えている。
9時11分、昨日、句点で文を区切るとよいよと提案した文章がそのままだったので、今度は情報が密にならないように、重要案件を段落の頭に持っていき、文を分割するという手もあるよと提案。
9時22分、さすが実写で画面が想像できるよと、場面を取り上げて称賛を送る。
9時30分、先の称賛の直後で悪いと思いながらも、風情に流されない方向性を提案。
9時36分、トイレ休憩。
悪いな、わたくしは人間なんだ、と手を洗って帰ってきたら、ベッドに猫がのびのびしていて内心おかしくてならない。
ごろんごろん、と転がしてどかす。
猫が猫草にむしゃぶりついている。
わたくしも水分補給して再開。
猫はまたトンネルに頭を突っこんでいたかと思うと、ケージに収まったり、出てきて走り回ったりと落ち着かない。
J.S.Bachのチェンバロを聴きながら続ける。
9時46分、ひと段落の中で二つの重要事項が並列されており、後者が横へ押しのけられる可能性を否定できないので、改行を入れて分けることをおススメ。
9時49分、第三章を読了した旨、報告。
9時55分、一息ついて、第四章を拝読、開始。
10時03分、つっかえる部分があるので、特定の場所の立地条件を理由に、別の表現をご提案。
10時16分、読み方がわからない単語があってつっかえるところを報告(ルビをふってほしい)。
指摘するたびに緊張を強いられるので、ため息が出た。
休み休みいこうか……。
10時44分、表現上の矛盾点を見つけ、報告。
10時52分、表現上の疑問点を報告。
おなかがへったわいなぁ。
早めに昼食食べてくる。
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