第219話 感染……こわい。

 今日は朝から母と祖母が、風邪っぴきのマゴ(祖母にとってはひ孫)の子守りに行った。

 どうでもいいけれど、祖母も風邪っぴきなのだよな。

 もちろん、わたくしはのどがイガイガするので、遠慮した。


 10時AMから午後の4時まで、誰もいないリビングで、穏やかな時間を過ごした。

 なんたってTVを独り占めできる。

 安楽だったわー。


 濃いコーヒーをちょくちょく飲んだので、ダイエットも苦じゃない。

 母たちが帰ってきたときも、TVを独り占め。

 なにせ、夕食前に帰ってきた彼女たちだから、すぐにキッチンでお料理コトコト。


 そして、NHKを観る7時PMから、祖母と母は、ソファに横たわり、わたくしはリビングの真ん中にしいたマットの上で、猫とまったり。

 こういうのっていいな。


 4~5日前に病院で処方された総合風邪薬は、あと一日分しかない。

 祖母は風邪の症状はおさまってきたそうだ。

 わたくしは、病院に行った時のことが忘れられない。


 問診票を書かされた時、受付で「風邪のような症状が出ています」と言ったら、ものなれない受付の人の横から、先輩なのだろう「風邪の症状が出ているんですね」と口をはさむから、今は目の前の人と話しているのに、なぜこの人は口をはさむのだろうと疑問に思ったが、「風邪と同じ症状がでています」と言ったら、パーテーションで区切った、待合室を示された。

 パイプ椅子が1M間隔に離された環境で、全部で6脚くらいあった。

 午後に行ったので、患者さんは両手で数えるほど。


 てっきり、コロナさんの影響かと思っていたら、祖母が会計待ちのときに、午前はいっぱい人がいた、というので、違うとわかった。

 しかし、「午前はいっぱい人がいたのに、午後はガラガラ」というのは、祖母の冗談かと思ってしまった。

 ガラガラの病院の受付嬢は、口が軽くて、ぺちゃぺちゃとうわさ話に花を咲かせている。


 わたくしのことも、問診票の裏にも記載せねばならないということを、初めて聞いてボールペンを取ったというのに、



「聞こえてるふりなんじゃない?」



 と、気分の悪いことを言う。

 問診票が裏表書くように言われたのは初めてだったので、



「まあ、紙の節約してるのね」



 と呆れていった。

 もちろん、病院から出る時も、アルコール消毒をした。

 院内感染はいやだから。






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