第46話 あー、怒られそう。
椎名林檎さんの、『茎』の現代語訳をすると、生々しい。
それなので、自分の言葉で理解しました。
以下。
【この命だけ抱いて】
そこに閉じこもって、胡坐をかいていれば、なにもかもうまくゆくと思っていたのでしょう。
幻想が打ち崩されるとは思いもしなかった。
種を植えても、育つのはどこにでもある花。
どんなにきれいに咲きほころうと、刹那の命。
――どうしてこんなことが、日夜起こるのでしょう。
これは本当のことなの?
黒煙が巻いて、肺につきささります。
だれもかれも、顔色をなくして。
どこまでも増上慢だったそれらは、血の色に染まって。
嘆いても始まりません、その足で立って、進むのです。
心を落ち着けて。
――どうしてこんなことが、夢にあらわれるのでしょう。
悪夢よ、消え去れ。
誇り高いなにかは、消え去りました。
咲いては散る、普通の野生種がのこりました。
祈りこめてあなたに届けます。
惑いません。倒れません。この命だけ抱いて。
*林檎さんに訪れた衝撃は、ものすごかったんだ……。
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