はざまの庭

作者 オレンジ11

47

17人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

この小説が書店の児童文学コーナーにあっても驚かない、名作だと思います。

『お庭の見学、いつでもOK。
 お茶を飲みたくなったら、お声がけください。
 あずまや、あります。』

小学5年生の葵と航太は、ある日、心惹かれる庭を見つける。古本屋とカメラ屋に挟まれた狭い道を抜けていくと辿り着く、その庭で出会った少女フウカと黒兎のロップ。

フウカはそこで、1人でハーブや植物、蜂蜜を採るための蜂を育てている。

葵と航太はその庭に通い、フウカを手伝うようになる。素敵な庭で過ごす楽しい日々。だがやがて、2人はフウカが異世界の少女であると知り……というストーリーです。

この作品、子どもらしい目線で書かれています。

子どもが知らない言葉を使わない、子どもの目の高さで世界が見えている、といった配慮がなされているだけでなく、見知らぬ場所が異世界のように思え、植物の成長に目を丸くし、知識を得ていくことに純粋な喜びがあった、あの頃の感覚。それをたっぷり味わってから異世界に入るので、そこでの経験に子どものようなワクワク感がありました。

現実世界に戻ってからのフィナーレも素敵です。

大人はもちろん、子どもに読み聞かせる作品としてもオススメ。

Good!

街中で葵と航太が見つけた立て札にはこんなことか書かれていた。

『お庭の見学、いつでもOK。
 お茶を飲みたくなったら、お声がけください。
 あずまや、あります。』

二人はあやしいと思いつつも、うす暗い小路に足を踏み入れる。
するとそこは、広がる庭があった。




児童向け家庭菜園ファンタジーです。
家庭菜園をネタに入れることで、よくあるファンタジーとの差別化を図っています。

はざまの庭で繰り広げられる、友情と冒険をとくとご覧あれ。

★★★ Excellent!!!

いつもの見慣れた商店街に現れた、見覚えのない立て札。
それにひかれて葵と航太がたどり着いたのは、様々な植物が育てられた不思議な雰囲気を持つ庭。そこで、二人は植物を育てるフウカという少女と仲良くなります。


温かくほのぼのとした三人の交流がいつまでも続くと思っていた中で、大きな事件が起き、展開から目が離せなくなりました。

展開だけでなく、出てくる植物のレシピは読んでいて美味しそうで、物語の良いエッセンスになっていると感じました。
物語の終わりかたも温かく、思わず笑みがこぼれました。

話の中で出てくる爽やかな香りが本当に感じられるような、そんな不思議な魅力を持つお話です!

★★★ Excellent!!!

商店街の一角にある小路を抜けた所にある、「はざまの庭」。そこで葵と航太は庭を管理するフウカとであう。そこで待ち受ける様々な課題をクリアするが、最大のピンチに直面し……

作者様のお人柄がにじみ出ているようなほんわかした物語の中にも、ピンチあり、スリルあり、優しさがあり。

ぜひ爽やかな読後感を求めている人は一読の価値ありです!

★★★ Excellent!!!

小学生の幼馴染みコンビ・葵ちゃんと航太くんが、ある時街の商店街で不思議な庭を見つけます。
庭から始まるファンタジックほのぼのガーデニング物語です。
不思議な庭の管理人、幼馴染みコンビと同年代と思われる女の子フウカと不思議なウサギ・ロップが、庭で二人と読者の皆さんを待っています。

フウカは異世界からやって来た女の子です。異世界のとある王国とこちらの世界をつなぐ不思議の庭の管理人で、庭の管理を立派に勤め上げると王国の要職につける予定です。
フウカは小学生二人の協力を得て慣れない異世界の植物事情に奮戦します。小学生二人も、フウカを助けるために自らガーデニングの知識を得て協力していきます。
その過程の暖かさ、優しさ。ほのぼのとして、一生懸命な。素直な性格の子供たちだからこそ結べる純粋な友情に心が暖かくなります。やりたいことのために勉強をする姿は、これが本当の勉強のあるべき形だ!と思えて熱い気持ちが込み上げてきます。

しかし、この作品にあるのはほのぼのだけではありません。
後半、スズメバチの襲来から意図せず冒険が始まります。
そのハラハラドキドキ……!
緊迫感があって、ページをめくる手が止まりません。
そしてラスト、庭の運命は――とここから先はネタバレになるのでここには書けませんが、最後は優しい終わり方にほろりと涙がこぼれました。

ガーデニングの知識も嫌味ではなく、子供たちの勉強の進度にあわせて分かりやすく説明されるので、読んでいて負担にならないところがとてもありがたかったです。

児童文学ですが、大人でも面白く読めます。オススメします。
一緒に庭へ行きましょう。