第4話 フフ…、可愛いわね。

 奈南の甘い吐息がボクの頬を撫でていった。

 生温なまあたたかくほのかにシナモンの薫りがした。歯磨き粉の匂いだろう。


 艶々ツヤツヤと光る朱唇くちびるがボクのジャスティスを惑わせていった。


「フフ…、可愛いわね。アスカァ~👄✨💕」

 すぐにでも唇が触れそうな感じだ。ボクは少しだけのけ反った。


「ど、どうも…😳💦💦💦」ゴクリと生唾を飲んだ。

 興奮で心臓が早鐘のように高鳴っていた。


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