第15話 番外編 現代でのエリカとフィリップ・モリス

エリカは大学を受験するそうだ。


フィリップ・モリスが受験の練習を見守っている。僕が相手だ、エリカ。


テーマは、ナショナリズムによる人類の分断をいかに防ぐか。



読書で人の内面を知ることにより、拷問がなくなったように、共感で、人類は戦争をやめることができないかしら?残酷な戦争のニュース、戦争を体験した人たちの声。それらの悲しみが、戦争をやめることにつながると思うわ。


また、軍事面でも核ミサイルを背景にした外交は辞めるべきね。核ミサイルを100%迎撃できる装置があればいいじゃない。すぐに撃ち落とせば、撃った国にそれは落ちると思うわ。


降参させるために、武器やその原料にもっと輸出規制をさせ、無血開城にすることは出来ないのかしらね。





また、教育、福祉、医療をアプリやインターネットで世界中に広がるようにすれば、防げるように思いました。

以下、アプリの紹介です。


例えば教育では英語物語


医療ではオンライン診療のクリニクス


他にも福祉の勉強ができるアプリなどもあります。アプリストアで「福祉」で検索するだけでいいです。


医療アプリは、オンライン診療で、アプリで医師と直接話が出来るそうです。コロナや、差別されてる少数民族、難民、空爆、紛争が起きてる地域などにも、応用されればな、と思っています。


戦争の中の難民と、豊かな国の人々や医療関係者が繋がれば、戦争の真実の目撃者は増え、恐ろしい戦争はやめよう、テロはやめようという世界の流れになるのではないでしょうか?また、先進国では治る数々の病気も、アプリやネットの力があれば、発展途上国では風邪や寒さで子供たちも死んでしまうのに、オンラインによる診察や薬、ネットでの迅速な物資給付で治るのではないでしょうか?


さらにツイッターでも戦争の悲惨さを伝えることができます。


原子爆弾の恐ろしさを伝えるVRも必要ではないかしら?


ネットでの人々の交流で憎しみ合う民族の垣根を越え、ナショナリズムを克服できるのではないでしょうか?


へー見事だね。戦争の悲惨さの共感こそが抑止力になるわけだ。核ミサイルなんて、使ったらそもそもハブにされるしね。

で、参考文献は?


iPhoneでアプリを見てたのとウクライナとロシアの戦争ニュースだけで、特にないわよ。ナショナリズムと福祉の関係についてはこれから調べるところ。


僕は大学ではアイヌの差別について研究するつもりなんだけど、君のテーマ気に入ったから、僕と研究しなよ。僕は人類の社会学的なメカニズムを調べるぞー。あと君、核を、撃った国とは言えそこにそのまま落とすとか、なかなか怖いことを言うね!ちゃんと海とかに落とさないとダメだぞ?それでも海の環境が破壊されるし、結局、核なんてない方がいいんだけどね。


フィリップ、私の研究テーマ、知ってたんじゃないの?さあ?どうかな?君の判断に任せるよ。さあ人類の数千年に及ぶ戦争が、その論文のテーマで本当になくなるか、見ものだね。







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