カナリアが愛した世界

作者 浅白深也

ファンタジー世界を舞台に描かれる人間模様

  • ★★★ Excellent!!!

人間ドラマって、人物を深く掘り下げてストーリーを進めるからこそ、展開一つで読者の心を大きく揺さぶるのだけど。
この話は人間ドラマの基本的な在り方が成功している。

そして、読み終えた後に心地良い脱力感があるのは、個人的に新鮮だった。

一人の子供と一人の魔女を中心に話は展開していく。
けど、子供は「可哀そうな子供」という生き物ではなく、子供も「一人の人間」として描かれているのが、一番感動した。

子供=カナリアの他にも、主人公のエリシアも初めは冷酷な考えを持つ魔女でありながら、徐々に変化していく様を丁寧に描かれていた。

二人の人物を掘り下げるだけではなく、背景にいる脇役にも、描写こそ短いが終始、人間だった。

きっと、優しい世界って、こういう作品を差すんだろうな、と納得。
日々に疲れた人や優しさを知りたい人には読んで欲しい。

この機会に、是非ご覧ください。

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