第72話 何かしら付いてきました? (4)
「じゃ、あなた、
まあ、家のカミさんに注意をしたら。こんな感じで逆切れしてきたよ。特にさ、口には出さないけれど。俺自身が一番気にしてる、
「はぁ、ああああああっ! お前、ええ加減にせぇよ。わりゃ、そんなに
くそ……。直ぐに
と、俺自身も嫉妬心もあるから、錯覚して思うじゃない……。
ねえ、こればかりは、俺が怒るのも仕方がないよね?
『"あの人" "あの人"って!』女性が特別な男性を呼ぶ時の言い方だと俺も思うから……。
「いや、いや、出ていきません、別れません、絶対にあなたから離れません……あんな男は嫌です……許してください、あなた……それにあなたは、
するとさ、こんな感じで泣き始めたよ。許してくださいと。今度はマゾモードに突入始めた……。と、思っていたら、両手で涙を拭きながら、今度は訳分からない事を述べ始めた。
だから俺は、気になるから。「はぁ、お前、どういう意味やぁ?」と、尋ねたんだよね。
「……えええ、天界のアースガルズに行けば……。女神フリッグの所に
そんなに、俺が怒るのが嫌なら、言うなよ、"あの人" と、
それにね、
もう、どう述べたらいいかな……。
でもさ、俺自身、それも全部含めてフレイヤを愛するし、守ると決めたから。
俺自身の頭を左右に振って気を取り直して、カミさんに話し掛け始めた。
「あのな、じゃ、フレイヤ、言うぞ?」
「はっ、はい、あなた……」
「もう、二度というなよ?」
「えっ? 何をですか?」
「な、"何を" じゃないだろ、"何"をじゃ、
まあ、こんな感じでね、最初は憤怒しながら述べたけど。後は優しく、
「ううう……もう二度と口にしませんから許してください……それに、
その後はね、又、凝りもせずに二人で抱き合って唇を重ねて。愛を確かめあった。まあ、新婚みたいなモノだから、みなさん許しておくれよ。直ぐにラブラブモードになるのは、本当に悪いんだけど……。
と、思っていたら、骨のオジサン達が町の有力者達を連れてきたよ。
だから俺も仕方がないかと諦めて、悪事に手を染める魔王になる覚悟を決めて、カミさんの行動を横で見ていた。
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