第29話 夫婦喧嘩になるのかな? (8)
それでもさ、淫乱魔女 女神は、とにかく無言のまま……。
自身の両耳に装着している、邪なエメラルドグリーンの魔法アクセサリーを『
キラ!キラ!』と、妖艶に光輝きさせるのみと……。
俺の腹部を締め付ける力を『ギュギュ』と、あげていくのみなのだよ。
でもね? 先程よりも、俺の腹部を締め付ける力の方は、段々と増している訳だから、体中の骨という骨……。
特に背骨辺りは、そろそろ、折れてしまうのではないか? と、俺自身が思うぐらい、痛くて仕方がない。
「うぐっ、うがぁあああっ! いっ、痛い──! わ、わぁりゃあああっ! このクソ女神が、とうとう切れて正体を現しやがったなぁああああああっ!」
俺はまた、こんな感じで絶叫交じりの怒号を淫乱魔女 女神に吐いてやった。
俺自身が、余りに痛くて仕方がないから……。
「どうだ、痛いか? フフフ……もっと苦しめ、苦しめ……。わらわの大事な顔や髪に触れた罰だ。貴様は楽には殺しはせんから、身体中の骨をバラバラ砕き、引き裂いていくれよう……。そして最後はバラバラになった貴様の肉片は、わらわの糧として食してやるわ……。美と豊穣の女神フレイヤの魔力の糧になるのだから、ありがたく思え、この
う~ん、とうとう、天界アースガルズの神々から、魔族の女……。魔女フレイヤと、恐れられた魔王のような女の本領発揮……。
と、言うか?
正体が明るみになったよ。
元々魔女使用の若い者ぶって、可愛い娘ぶっている女神フレイヤの、本当の声と容姿は、神様、仏様、女神様でもないのだよ。
元々はバース神族と呼ばれた魔族の生き残りだからね、女神フレイヤは……。
だから自身が切れ、理性が保てなくなれば、このような女神らしからぬ、魔王のような
暴言と所業が出来るのだと思う?
と、なると?
こんな淫乱魔女 女神に関わらず、俺は先程、とっとと、
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