第125話 ホワイトクリスマス
「最終チェック完了…これでバッチリだ!」
只今12月25日の早朝。ここはアルパカさんの経営するカフェ。昨日は疲れてそのまま泊まったので、これからろっじに帰るところだ
太陽が顔を出しきっていないこの時間に、俺は二つのプレゼントが入った箱を確認してバッグに入れ、入れたての紅茶を一口飲んだ
「アルパカさん、お世話になりました!姉さんトキ達もご協力感謝してます!」
「わたしは特別なことしてないよぉ~?」
「これはあなたが頑張った結果よ?」
「私達はいつも通りやってただけだから」
「そんなことない、本当に助かりました!ありがとうございました!」
皆そう言ってるけど、俺一人じゃ絶対に出来なかった。皆がいてくれたおかげだ。感謝してもしきれないよ
「私は一旦旅館に寄ってから行くわね。あとは頑張りなさい?」
「分かった、また後でね。じゃあ皆、俺達は一足先に行きましょうか」
「お願いするねぇ~」
「出発するんですけど!」
トキさんがアルパカさんを抱えて、俺が荷物を抱えて空を飛ぶ。向こうはどうなっているのか凄く楽しみだ
─
「会場は問題なかった。料理は…足りなければまた作ればいいだろう…」
早朝、皆がまだ寝ているこの時間。私は会場のチェックを終え、厨房で料理の確認を行っている。皿や箸、コップ等は先に運んでおこうか
廊下の窓を覗くと、外は雪が降っていた。気温も昨日よりかなり低く感じ、ろっじ内もかなり冷えている
「ゴホッゴホッ……はぁ…」
「貴女、こんな時間から働いてますの?」
「…民の為に動くのも王の勤めだからな。そういうお前も、何かしようとしているからここにいるのだろう?」
「ウフフ、そうですわね」
話しかけてきたのはコモモ。手に持っていたのはリースや松毬が入ったバッグ。どうやら追加で飾りつけをしようとしていたらしい。今日はクリスマスだからな、これまで頑張ってきた民の為に、パーティーを成功させるよう働くのは良いことだ
「ですが貴女、自分で気づいてないんですの?酷い顔してますわよ?体調悪いのではないですか?」
「…問題ない………クチュンッ」
「説得力が皆無ですわね」
「…問題ない」
なんてタイミングが悪いんだ…。だがこれくらい何ともない、心配されるようなことではない…
「ただ、その顔はそれだけではなさそうですわね。何があったのですか?わたくしに聞かせなさいな」
「…それは…だな…」
「…コウと、何かあったのですか?」
「っ…!?」
「図星ですのね」
見透かされている…か。相変わらず鋭い所があるやつだ
だが言えるわけがない。コウが、そんなことをしている可能性があるなんて。こんな不確定なことで悩んでいるなんて
「貴女が言いたくないのなら、本人に直接聞いてみることにしますわ。ちょうど帰って来たみたいですので」
「…帰って…来た…?」
「──。────、───」
「────。─────!」
会場から誰かの声が聞こえた。二人いて、何かを話しているのは分かった。近づくにつれて、その声の
「いんや凄かったねぇ!キラキラしてて素敵だったよぉ~!」
「本当に綺麗でしたね!皆凄く頑張ってくれたんだなぁ!」
「わたしも頑張るよぉ~!」
「俺も頑張りますよ!」
そこにいたのは、コウとアルパカ。会話から一通り会場を見終わったのが分かった。とても楽しそうに、二人並んで歩いていた
そう──二人で一緒に。とても仲良さそうに
『おいら見たんだ!コウとアルパカが一緒に二階へこそこそと上がってったのを!』
ズキンッ…
違う…コウはそんなことをする奴ではない…!きっと二人で何か作っていたに違いない…!皆を驚かせるような何かを…!そうじゃなかったら…私は…!
私は…どうしたら…
「…キングコブラ?大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫…大丈夫だ…」
「そんなわけないでしょう?一体どうしたんですの?」
「大丈夫だと言っている…。ほら、あの二人に…声をかけに行くぞ…」
そうだ、二人に本当にそうなのか確かめればいいだけなんだ。それだけの話だ。それだけで、この苦しみから解き放たれるのだから
なのに、脚が上手く前に進まない
心の何処かで、本当にそうだったらと思ってしまって、確かめることがとても怖くなっていた
コモモの心配する声さえも煩く感じて。頭が凄く痛くて。心がきつく締め付けられて
それでも、無我夢中で、脚を二人へ動かした
動かした、はずだった
─
「じゃあ、わたしはトキ達の所に行くねぇ~」
「はい。俺は荷物を置いてきますね」
アルパカさんは、設立された簡易ステージに釘付けになっているトキさん達の元へ。来て早々『ここがステージ…!』『超豪華なんですけど!』『今から緊張してきた…』とか言ってその場から動かなくなったので、俺はアルパカさんと会場を廻っていた
もうちょっとゆっくり見ていたいけど、ささっとこれを自室に置きに行って──
ガシャァンッ!
「キングコブラ!?しっかりしてください!キングコブラ!」
「──っ!?」
廊下からコモモさんの叫ぶ声が聞こえた。彼女が呼んでいた名前は、俺が今一番会いたい最愛の人
「キングコブラさん!?」
そこにいたのは、倒れているキングコブラさんと、彼女を抱き抱えているコモモさん。回りには箸や、割れたお皿やコップが散らばっていた
「コウ!キングコブラが…!」
「先ずは部屋に運ぼう!コモモさんはラッキーさんを連れてきて!」
「分かりましたわ!」
*
「ラッキーさん、キングコブラさんは…」
「過労ト、軽イ風邪ダネ。少シ安静ニシテイレバ大丈夫ダヨ」
「…過労に、風邪…?」
「やっぱり、無理してたんだね…」
「強引にでも休ませるべきだったわねぇ…」
「…どういうこと?」
「彼女、最近体調が悪そうでしたのよ?先程も顔色が変でしたし、くしゃみや咳もしてましたから。気づいてなかったんですの?」
「…それは…」
「…コウ、聞きたいことがありますの。ですが、ここで聞くようなことではありませんので移動してもよろしいでしょうか?」
「…いいよ。ラッキーさん、キングコブラさんをお願いね?」
「任セテ」
*
ロビーに移動したのは俺、オオカミさん、コモモさん、アフリカニシキヘビさん。アルパカさんとトキさん達には、先に料理の準備をしてもらっている
「コウ、貴方はカフェで何をしていたんですの?キチンと説明してくださるんですよね?」
「言うまで逃がさないわよぉ…!」
一層睨みを効かすコモモさんと、ムチをミチミチと鳴らしているアフリカニシキヘビさん。二人とも怒っているのは一目瞭然だった
当たり前だ。俺は、彼女があんな状態になるまで気づかなかったんだから
…いや、気づこうともしなかった。隠すことに必死で、彼女を全然見ていなかった。見ようともしていなかったんだ
「…これを、作っていたんだ。彼女には内緒でね」
バッグから取り出したのは、綺麗なリボンのついた白い箱。それの中身は、俺がせっせと作っていたプレゼント
「…成る程、そういうことでしたのね」
それを見せると、皆は頷いてくれた。俺がしたかったこと、していたことを理解してくれたみたいだ
「…ごめん、コウ。私は、彼女がこうなってしまう原因を作ってしまった」
オオカミさんが、ポツリと呟いた
「…どういうこと?」
「…キングコブラに言ったんだ、君が、『隠れて浮気してるのかもしれない』って。そんなことあるはずがないのに。冗談でも言って良いことじゃなかった」
「浮気…そうか、浮気、か…」
確かに、勘違いしても仕方ないことをした。彼女に黙って、嘘をついて、隠れるように出掛けて。クリスマス・イヴも、結果だけ見れば、彼女ではなく他の女の子と過ごしていた
それで彼女は不安になって、心が落ち込んで。そこに元々蓄積されていたものがのしかかって、倒れた
「本当に、ごめん…」
「オオカミさんは悪くないよ。俺が紛らわしいことをしてたから。俺が彼女を不安にさせたから。全部、俺のせいだよ」
サプライズをしたかった?喜んでほしかった?そうやって放っておいてしまった彼女はどうなった?こんな辛い想いをさせてしまったのは誰だ?
俺は、本当に最低な男だ
だからこそ、今すぐやらなきゃいけないことがある
「皆ごめん、そっちは任せてもいい?俺はやることがあるから」
「いいわよぉ。その代わり…必ず連れて来なさいねぇ?」
「勿論。ありがとう、行ってくる!」
どんなことを言われてもいい。どんなことをされてもいい。俺は彼女に謝りたい
俺は、彼女に会いたかった
*
「…まだ、寝てるかな?」
ノックや声掛けで起きたりしちゃうかな?ここは静かに入った方がいいのか?でも勝手に入るのもどうなんだろ…?
「コウ、入ラナイノカイ?」
「あっ、ラッキーさん。入って大丈夫なの?」
「問題ナイヨ。起キテルカラネ」
彼女は俺達が移動した後直ぐに目を覚まし、ジャパリまんを一つ食べておかわりを要求したらしい。食欲も意識も問題なさそうで本当に良かった…
一応ノックして声をかけるが返事がない。もう一度したけど結果は同じ。また寝ちゃったか、それとも別の可能性か…
…まさか
「キングコブラさん、入るよ?」
急ぐ心をなんとか落ち着かせ、ドアを静かに開けて中に入る。そこで見たのは、全開になっている窓と投げ出された布団。それを見たラッキーさんは『アワワワワ…』と言い出した
窓の外を覗くと雪が強くなってきていた。吹雪いてはいないけど、地面が見えないくらいには降っていて、足跡がまだ微かに残っていた
彼女が何をしたのかは、直ぐに分かった
「まだ本調子じゃないはずなのに…!」
俺は窓から飛び出して、足跡を急いで追った
───
コウの声が聞こえた時、会いたくないと思った。今会ってしまったら、きっと冷静に話なんて出来なくて、酷い言葉をぶつけてしまうと思ったから
だから、逃げた。窓から飛び出して来てしまった
「…私は、何をしているんだろうか…」
冷静になってきた頭で考える。結局のところ、私は問題を先延ばしにして、言い訳をして、私自身ですら望んでいない状況になった
雪は絶え間なく降ってきて、辺り一面を白銀の景色に変えていく。これからもっと強くなりそうだ。それこそ、雪山のように遊べるかもしれない
…とても、遊ぶ気分じゃないがな
とても寒くて。身も心も凍えて。私の脚は、ついに歩むことをやめてしまった
掌に乗った雪は、直ぐに溶けて消えていく。そんな様子が、今の私には羨ましかった
このまま私も、この雪のように、溶けて消えてしまいたい──
「見つけたアァァァジバッとジャーンプッッッ!」
──えっ?
*
「あの…本当にごめんなさい…」
「何をしたか分かっているのか!?自分でいうのもなんだがこっちは本調子ではないのだぞ!?」
「はい…本当にごめんなさい…」
振り向いたら、コウが突撃してきた。そして、私を押し倒してゴロゴロ転がった。おかげで背中がまだ冷たくて痛いではないか。なんでこんなことをしたんだか…
「その…聞いてほしい事があって。凄く会いたくなって。でも君はいなくなってて。それで、夢中で探してたらやっと見つけて。そしたら、凄く嬉しくなって…ついあんなことを…。本当に、ごめんなさい…」
「うっ……はぁ…もういい」
本当に、ズルい。こんな風に言われたら怒りも静まってしまう。そして、こんなことを言われたことに、追いかけてきてくれたことに嬉しくなる自分にも呆れた。だが、そのおかげで話が出来そうなくらいには私の心は回復した
「…聞いてほしい事とは、なんだ?」
少しだけ、声が震えた
「嘘をついててごめん。一緒にいなくてごめん。不安にさせるようなことをして…本当に、ごめん」
もう一度、コウは頭を下げた
「でも俺は、浮気なんてしてないし、この先絶対にしない。俺が好きなのは、愛しているのは、この世で君だけだ。これから先もずっとだ。これは決して嘘なんかじゃない」
真っ直ぐ私を見た。欲しかった答えを、当たり前のようにくれた
「君に喜んでほしくて。君に似合うと想って。君との思い出を、輝くものにしたくて。だから…これ、受け取ってほしいんだ」
背負っていた荷物から、コウは一つの箱を取り出した
「メリークリスマス。俺からの、プレゼントだよ」
渡された箱をそっと開ける。入っていたのは、赤い糸で二重叶え結びがされている小さな白い御守りと、紅くて長い手編みのマフラーだった
「…これ、まさか」
「うん。この数日間、ずっとこれを作ってた。皆に協力してもらってね。どうしてもサプライズがしたくてさ。本当はもっと早く作れたらよかったんだけど…ごめんね、やっぱり無理だった」
コウはずっと、私の為に頑張ってくれていた
ずっと、私を想ってくれていた
それなのに、私は…
「どっ!?どうしたの!?やっぱり嫌だった!?そうだよねこんなへたっぴな物!本当にごめんね!?もっと上手くできれb」
「違う…違うんだ…。凄く嬉しいんだ…。だけど私は、こんな素敵な物を受け取る資格がない…。だって私は、お前を疑ってしまった…」
瞳から涙が溢れる。お前を信じてやれなかった自分の弱さが情けなくて。信じてやれなかったのが本当に申し訳なくて
「なんだ、そんなこと?」
…そんな、こと?
「そんなのヤキモチみたいなもんでしょ?そんな気持ちを抱いたっておかしくないし、なんなら誰にだってあるよ。俺も同じ立場だったら不安になるし疑っちゃうと思うし。だから資格がないなんて言わないでよ。ほら、ね?」
マフラーを丁寧に巻いてくれて、私の掌に御守りを乗せて、手を握ってくれた
「…どうかな?気に入ってくれると嬉しいんだけど…」
その2つから感じる温もりと、コウの優しい笑顔で、不安と寒さなんて何処かへ消えてしまって
気づいたら、コウの唇を奪っていた
「ッ…! …いきなりは、ズルい…」
「サプライズのお返しだ。 …ありがとう。暖かくて、優しい感じがして、凄く、安心する」
「…そっか、良かった。 …さて、ここは寒いし、戻ってパーティーに参加しよっか?」
「あぁ、そうだな。行こう」
コウは私の手を強く握って。私はコウの手を握り返して
コウのヘビの尻尾に、私の尻尾を絡ませて
ピッタリくっついて、私達はゆっくり歩いていく
──────────
パーティーも滞りなく終わり、賑やかだった話し声も歌も聴こえない。開催中は賑やかのレベルを越えていたから、今もそうだと疲れちゃうけどね
今日のことも日記に書いていく。書くことが多いけど詰め込んでいく。ここ数日のことをまとめて書くから仕方ないんだけどね
「ふぅ…こんなもんかな」
「書き終わったのか?」
「あっ、お帰り……って、その恰好は……」
「キュウビキツネが貸してくれた。ど、どうだ?似合っているか…?///」
キングコブラさんが後ろから覗いていた。姉さんに呼ばれて戻ってきた彼女の服装は変わっていた
赤色の服で、首元、袖の端、スカートの裾はモコモコとした白いものがついている、とても可愛らしい恰好。そして生足
所謂、サンタ服を着ていたのだ
「似合い過ぎてて可愛すぎるから来年も必ず着てね。これは確定事項だから」
「嬉しいが気が早すぎないか!?」
それほどまでに素晴らしいということです。ありがとうキングコブラさん。ありがとう姉さん。最高のクリスマスプレゼントです
「まぁ、それはそれとして…波乱万丈のクリスマスだったな」
「アハハ…そうだね」
本当に色々あった。初めてプレゼントを手作りして、すれ違いを起こして、彼女が倒れて、仲直りをして…ある意味、一生に二度目があるかどうか分からないクリスマスになった
来年は絶対にもっと上手くやる。そして今回以上に素敵なクリスマスにしてみせる。これも確定事項に加えておこう
「そういえば、体調はもう平気なの?」
「問題ないな。怠さもなく、くしゃみや咳もない。もしかしたらお前がくれた御守りのおかげかもしれないな」
「…そうだといいな。いっぱい祈りを込めたから」
「ご利益がたくさんありそうだな」
無病息災、恋愛成就、厄除け祈願に勝利祈願等々…願いは全部詰め込んで。守護けものの力をアクセントに刻み込めて。実に
「しかし…もらってばかりというのも申し訳ないな…」
「その恰好がプレゼントみたいなものだよ。『私がプレゼント』って言ってるようなものだね」
「!? …お前が…それでいいなら…そういうことにする…///」
「!? …じゃあ、そういうことで…///」
姉さんが入れ知恵してるかと思ったけど違った。そして本当にプレゼントになってしまった。改めて一生大切にすると誓います
「…と思ったけど、一つだけいい?」
「なんだ?」
「これからは、一人で抱え込まないでほしいな」
「…どういうことだ?」
「君は王で、皆は民。民の為に頑張る姿は凄く格好いいし、俺はそんな君も好きだ。だけど、今回のように倒れてほしくはない。だからその前に…辛いこと、苦しいこと、してほしいこと…何でも言ってほしい。これが、俺が君に求めるプレゼントだよ──キングコブラ」
「…!」
君は、一人で抱え込まなくていいと、全部受け止めてやると俺に言ってくれた。だから、今度は俺の番だ。俺も、君の全てを受け止めるよ
そして、せめて俺といる時だけは、一人の女の子でいてほしい。王ということを忘れて、もっと俺を頼ってほしい。我儘を言ってくれたってかまわないんだ
そんな想いを汲み取ってくれたのか、彼女は静かに頷き、優しく微笑んでくれた。それが本当に愛おしくて、自然と頭を撫でていた
「…なら、一ついいか?」
「いいよ、言ってごらん?」
早速頼み事をしてくる彼女。けど頬を掻いたり、視線を反らしたりするだけで、次の言葉が全然出てこなかった
暫くして、意を決したのか、それを口にした
「…寒いから、暖めてもらっても、いいか?」
耳まで真っ赤にして、彼女は強く抱きしめてきた。鼓動が速くなって、身体が熱くなっているのが分かる
その言葉の意味を、その行動の意味を、彼女に確認することはしない
「…いいよ。俺も寒いし、そう思っていたから」
口づけをして、抱き締め返す。一緒にいなかった時間を、共にゆっくり取り戻していく
外の雪は、まだ止みそうになかったから
心と身体が暖まるまで、俺達は、お互いを求めあい続けた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます