第34.5話 博士と助手と◯◯◯その2
※コウが遊園地を出発したくらい
どうも、助手のワシミミズクとアフリカオオコノハズクの博士です。今我々はロッジの情報を元にじゃんぐるちほーにいるわけですが…
「情報がありませんね、コノハちゃん」
「そうですね、ミミちゃん。かなり目立つと思うのですが…」
バイクの目撃証言がありません。乗り物なんて馴染みのない物はすぐに見つかると思ったのですが…。もしかして通りすぎてしまったのでしょうか?
「あれ?博士と助手?どうしたの?」
「二人で珍しいでち」
この声はオセロットとジョフロイネコですか。知っているかは分かりませんが、とりあえず聞いてみますか
「コウ、という男を知りませんか?フードとマントを着けて乗り物で移動しているのですが」
「コウ?知っているよ?」
「「知っているのですか!?」」
「セルリアンと戦っているときに助けてくれたでち。あっ、あんまり話さないでって言ってたの忘れてたでち…」
「そいつは何処に行ったのですか!?」
「図書館に行ったと思うよ?何のフレンズか分からないって言ってたし?」
何のフレンズか分からない…?これは嘘ですね。しかしなぜそんな嘘を?もしかしたら図書館に行ったというのも嘘でしょう
…何か引っ掛かりますね。助けてくれた…それにフードとマント…
…まさか
「戦っているときにそいつは何をしていましたか?」
「まず空から落ちてきて、その後武器を出して戦っていたでち。剣みたいだったでち」
武器…フレンズの物と同じようなものでしょうか?なら、本当にヒトなのでしょうか?
そして剣…空から落ちてきた…飛んだということは、おそらくぺぱぷを助けたのもそいつでしょう
「どうしますか、博士」
「そうですね…。目撃情報が途切れているとなると、むやみに動き回るのはよくないでしょう。ならここは一度図書館に…」
「博士と助手じゃないか。どうしたんだ?」
おや?久しぶりに会いますね。そういえばスカウトしている時に見かけませんでした
「キングコブラですか。ヒトを探しているのです。コウ、というのですが」
「コウか。あいつなら遊園地に行ったぞ」
「お前も面識があるのですか!?」
「バイクに乗せてもらったし、色々教えてもらったからな」
確かにオオカミもキリンもアリツカゲラも文字が読めていた…。そいつが教えたのでしょうか。しかし目的が読めませんね…
「遊園地に行ってみましょう、助手」
「ですが、もういない可能性の方が高いかと」
「ハクトウワシ達に頼んだセルリアンの確認のついでです。これでいなかったら図書館に戻りましょう」
「分かりました。では、早速向かいましょう」
三人にお礼をいい、次は遊園地へ。ジャパリまんを食べながら行きましょうか
*
さて、遊園地に来たわけなのですが…歌が聞こえますね。とりあえずぺぱぷに聞いてみましょうか
「あれ?博士と助手、どうしたの?」
「ここでコウという男に会いませんでしたか?」
「コウ?会ったけど、ちょっと前に遊園地を出たわよ」
遅かったようですね…。しかし道中綺麗に会わなかったですね。運が悪すぎませんか?
「お前達を助けた奴はそいつなのです」
「そうだったんだよ。それにまた助けてもらったしな」
なんでも、遊園地にヒト型セルリアンが出て彼が倒したとか。ますますヒトとは思えませんね。ビームを出す剣を使うとは常識外れにもほどがあるのです
「…ジェーン?顔が赤いですが大丈夫ですか?」
「えっ!?だ、大丈夫ですよ!」
「…ふむ」
博士が何かに気づいたようですが…ここで聞くことでは無さそうですね
「そいつは今度はどこへ行きましたか?」
「図書館に向かったよ。帰る方法を探しているらしい」
図書館…今度は嘘ではなさそうですが…
「帰る方法?船を探しているということでしょうか」
「いえ…フレンズとセルリアンについての資料を漁っていましたので違うかと」
フレンズとセルリアン?ただ島から出るのであれば船でいいはず…。なぜその情報は集めていないのでしょうか?
何かがおかしい…そもそも…
「助手も気づきましたか。これは一度戻り、そいつが来るまで待ちましょう」
「そうですね、博士。お前達も情報感謝するのですよ」
「よく分かんないけど、コウに会ったら協力してあげて。困っていると思うから」
「わかっていますよ。それとジェーン。その髪飾り、大切にするのですよ?」
ジェーンがまた赤くなりました。なるほど、そういうことですか。行く先々でフラグでも立てているのでしょうかそいつは
ぺぱぷと別れ、図書館に戻ります。協力するのはいいですが、それは料理…いえ、質問に答えてもらってからにしましょうか
────────────────────
※さばんなでの戦いが終わった後
「どうだった?」
━━遊園地の時もそうですが、変な技を使いますね。まるで漫画やゲームに出てくるような力です
「実際そうなのだろうな。彼の世界ではそれが当たり前なのだろう」
━━行ってみたい気持ちが出てきました。 …あっいえ、なんでもないです。しかし…
「…何か引っ掛かるのか?」
━━翼はともかく、耳、尻尾…。確かに、あの力にサンドスターが反応すれば可能性はありますが…限りなく0のはずです。本質が違いますので。ですが、そうでなければ…
「…別の要因があると?」
━━分かりません。ですが、もしそうだとしたら、大変なのは彼自身でしょう。帰るよりパークにいる方が幸せかもしれません
「ふむ…。そういえば彼は図書館に向かっているのだが、提案がある」
━━提案?
「私は図書館で彼を待つことにする。余の従者も来る予定だ」
━━お体は大丈夫なのですか?
「小型のセルリアンならなんとかなるが…ついてきてくれると助かる」
━━いいですよ。そうだ、途中雪山に戻ってあの二人も連れていきましょう。その後で私はあの人と合流します。何をするか分からないので
「そうだな…。すまない、頼んだぞ」
━━はい。では、行きましょうか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます