第706話 神聖ローマ帝国の滅亡
廃墟と化したヴェネツィアに降り立ち、町の再建を誓い家臣達に指示を出し、しばらくして神聖ローマ帝国を陸から攻めていた、前田利家、前田慶次、伊達政宗が主要都市を次々に陥落させた事が報告された。
破竹の勢いとなったのはやはり、ガトリングガンの凄まじい威力を目の当たりにして戦意喪失。
そして、馬や牛が引いているわけでもないのに陸を走るディーゼルエンジン駆動の菱形戦車がたった一台であろうと、その噂は瞬く間に広がり『鬼の将軍』が攻めてくると、俺の噂が恐怖を与えたそうだ。
いつまでも抵抗を続けると皆油揚げにされてしまう。と、噂に戦々恐々となったとのこと。
俺も第六天魔王を名乗ろうかな?
1612年が終を迎えた頃、前田利家はベルリンに俺がデザインした大日本合藩帝国の旗を立てた。
ハプスブルク家と旧ヴァチカンを中心とした旧体制は北東に退去して逃げたそうだ。
1613年旧神聖ローマ帝国をドイツ藩と改め前田利家が統治することが決まった。
そして、石田三成が中心となって攻めていたスロバキア・ハンガリー・クロアチアも陥落。バートリ・エルジェーベトを国王とする国家スロバキア王国建国宣言もその春なされた。
バードリ・エルジェーベトは羽柴秀吉の側室であるため実質この国家もまた、スロバキア藩に近かった。
長く続いた旧体制との戦いにひとまずの決着が付いた。
戦いが落ち着いたことを見届け俺は、奥州イバラキ島に帰還した。
島に戻ると織田信長がトマトを食べながら待っていた。
「常陸、これからが大変だぞ」
「古い物を壊し新しい秩序を造る。難しいですね。俺は政教分離の政策をとりたいけど、それを強く押し進めてしまうと文化の破壊につながる。その微妙なさじ加減が出来るかどうか・・・・・・」
「多くの犠牲を出して勝ち取った物、その安定のための働きに生涯をかけよ」
と、天守からヨーロッパ大陸へ向いて織田信長は語っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます