第588話 側室面接2
約4ヶ月、お初達の側室面接は合格者一名と言う結果で一旦終わった。
あまりにも厳しい基準なのでは?
俺のハーレムライフは?っとがっかりしながらも、お初には言えなかった。
恐いから。
「マコ~がっかりしてるでしょ?」
と、お江は見抜いていたが
「いや、全然。はははははっ」
と、笑いながら答えた。
悔し涙ではなく、悔し笑いだ。
そんな中、一人合格したアセナは若干の性格難有りだが、姫様であるはずなのに働き者で、さらに俺の『ドクペ欲求』を満たそうと悪戦苦闘を毎日繰り返していた。
要は三人が合格としたのは納得出来る娘だ。
アセナは俺が求めてるいるのは茨城県民のソールドリンク『ドクペ』なのに、なぜか沖縄県民がソールドリンクサ●ンパスジュースを完成させてしまったときには、一口飲んで吹き出してしまった。
「う~湿布じゃん。何と何を混ぜたら出来るんだよ」
「私が作ってあげたんだから、感謝して飲みなさい。私も味見をして不味いとは思ったけど」
「不味いと思ったらってか、失敗した日は普通にチャイを入れてよ」
と、抗議するもどうも「美味しい」と言わせたいが為にジュースの試作は連日続いた。
茶々が、「美味しい」と言わせたいがために毎日お茶を点ててくれた昔を思い出す自然に笑いがでると、アセナは勘違いしたのか喜んでいた。
「おにいちゃんが笑ってる」
アセナには、「おにいちゃん」と呼ばせる事にしたので、ゾクゾクと嬉しい震えがする。
そんな側室面接が終わって1ヶ月もしないうちに、お初が悩んでいた。
「どうした?」
「面接が終わったと思ったらまた側室にと各国から来るのよ。余程、真琴様と縁戚になりたいのね。なった所で特別待遇をするわけでもないのに」
俺の縁戚となっだからと言って貿易で特別待遇をするつもりはないのだが、やはり俺の所に側室を送り込めば甘い汁が吸えると勘違いしている者が多く、貧しく娘を口減らしにしようとしている者から買っては送り込んでくる。
俺はそんな女子達は学校に入れ学ばせ自立出来るように保護している。
側室とは明らかに違う。
「もう、面接は終わりにしたいからどうにかして下さい」
と、側室面接の履歴書の束が机に置かれる。
「はははははっ、こんなにか?」
パラパラめくっても軽く500名分は有りそう。
そんな中、一枚の履歴書が目に止まった。
「あっ、これってイギリス海軍提督フランシス・ドレークの娘?」
「そうだよ、マコ~。んとね~私は丸を付けたんだけど、初姉上様はバツ、ラララちゃんは三角にした女の子だよ。マコの好みだと思うんだけどなぁ~」
「お江、あんな物静かな娘が真琴様に合いますか?」
「え~、合うよ。匂いもだけど足なんてスラッとしてて、きめ細かな雪のような肌だったし」
「うっ、それを言われると会ってみたい」
「真琴様?」
「お初の基準厳し過ぎるよ。もう1人くらいは側室良いだろ?ほら歳も18歳だし、イギリス帝国の海軍提督フランシス・ドレークなら前に曖昧な返事を返してしまっているはずだし、この娘は学校に入れるわけにはいかないだろ?帰す前に見てみたいし」
身分のある家の実子はもちろん学校入校とは行かず家に帰すようにしている。
「わかりました。まだ、城下の宿に居ますから明日、登城させます」
と、なんとか許してくれるお初。
お江が俺好みと言うからには間違いない。
そんな娘を帰すものかと思いながらも、表向きはイギリス帝国のイギリス海軍提督フランシス・ドレークの娘だから直々に会う体裁を取る。
下心をお初に悟られないように。
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