第484話 ジブラルタル城・その6・大手門・世界平和祈願美少女微笑美門
陸地側のジブラルタル城の入り口の大手門の装飾の指示もだす。
大手門、ジブラルタル城に訪れた者が最初に目にする門だ。
最強的萌門にしたい。
・・・・・・可愛ければ変態な門でも好きになってくれますか?
なんか、そろそろ天の声から怒られそうな気もしないでもないが・・・・・・良いだろう。
門の扉には、美人書道家ドM先輩と、ドS美少女後輩に、ツンデレ同級生腐女子、匂いフェチ同級生に、血のつながりのない露出狂妹を配置する。
門の上部には所狭しと今まで書いてきた美少女達が細かく装飾される。
ジャンル問わずにありとあらゆる美少女達。
人間も日本人だけでなく、肌の黒い美少女もいれば、肌の白い美少女もいる。
目も黒、茶色、青、赤の美少女達。
中には毛獣耳の美少女も彫られる。
左甚五郎の生き生きとしたリアルな彫刻の視線は門を潜ろうとする者を見つめる。
遠くから見ると微笑んでおり、門を潜ろうとすると睨め着けている表情になる。
その彫刻にまた彩色を施すのは狩野派絵師集団だ。
彩色する絵の具には細かくした宝石が練り込まれており、昼間は普通に美少女の装飾に見えるが、夜は月夜に照らし出されるとキラキラと光り輝くようになっている。
美少女の装飾およそ10000体
正確には数え切れない。
『ジブラルタル城・大手門・世界平和祈願美少女微笑美門(せかいへいわきがんびしょうじょほほえみもん)』
と、名付けた。
すべての人種が微笑む姿を表現している。
日光東照宮を遙かにしのぐ装飾の門。
完成式までは黒い幕で隠しているが、お江が度々見に行き、幕の中で一日中見ていた。
見飽きることのない門。
萌の耐性があるお江ですら魅了する門だ。
この門に大砲や鉄砲を向けることは罪の意識が芽生えそうな門。
そこには必ず、自分の娘や、姉妹、恋人、思い出の人、憧れの人、忘れられない人、それに似た人がいるように多種多様な美少女彫刻されている。
「マコ~、ねえねえ、あれ茶々姉上様に似てるよね。あっ、あっちは初姉上様、ラララちゃんみっけ、あっ、小糸ちゃんもいる」
と、10000体以上いる中からお江は探していた。
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