八十八 お祭り前編

「たこ焼き三箱ですね」

「毎度有難う御座います」


 賑やかに、お店の物が飛ぶように売れていく。僕は、ひたすら焼く方を頑張っている。


「今川焼七個ですね」

「残り三個焼き上がるので、お待ちください」


 規制をかけないまま売っていたせいもあり、どんどん焼き上がりが売れていくのが目で解るように、売れていく。街から遊びに来た人達にも人気があるらしく。どんどん作り置きしていた分が、無くなっていくのが分かっているが、まだまだ収納ボックスに、入っている。たこ焼きやお好み焼きは、間に合いそうなので、足りない方を焼いて増やしていく。


「お好み焼き四つください」

「お皿は、五つ貸して下さい」


 人数に対しての量ではなく、お皿なの数で、状態は、変わっていった。そんな中で、お姉様達の売り子のおかげもあり。作る方に、専念できて途切れることなく頑張って作っていく事ができる。

 持って帰るお客様もいれば、その場で、席を使って食べて帰るお客さんもいれば。仲間達と騒ぎながら食べている者もいたりした。持ち込みの制限などは、かけていなかったので、いろんなお店の物を買ってきて食べている者もいたりした。そんな中で、お姉様達が作っているかき氷が、かなりの量が売れたおかげで、一時的に中止している。何故かそれを使って、大会などがおきてしまったからだ。

 そんな面白可笑しい事が、始まった当初に起きるのだった。氷の在庫が無い状態の為と、止めてはいるが、子供達が食べたいと言って要る事を聞いていたので、時間の合間に、魔法で作ってたりした。

 やるにも数十個は、必要だったりするので、食べ物が落ち着き次第と言う話で、片付いたりした。


「焼きそば六つ下さい」

「一緒に、お好み焼き三つ下さい」

「これって、出来立てのように熱いですね」

「食べましたけど美味しかったです」


 色んな人達の言葉を聞きながら販売していく。合間に、勝手にメニューを作ったのを売ったりとかもしたが、あくまでもなんちゃってなので、主にきた事も経ちに人気があった。


「「ご馳走様でした」」

「明日のお祭りもやってますか?」

「二日間連続で参加します」

「孫が明日来るので、また来ますね」

「本当に、有難うございました」


 嬉しい挨拶と状況が、飛び交う中で、三時間以上捌いて、捌いてやっと落ち着いて、お姉様達のご飯を作っていく。焼きそばとお好み焼きを一緒にした料理を作ってあげて、飲み物も一緒に作り、揚げ物とかも一緒に渡すと嬉しそうに食べてくれる。お母様は、少し食欲がないということで、簡単に食べれる。お茶漬けを食べて落ち着いた。お店の方は、大人気で終り良かったと言えた。

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