不老不死理論 Eternal youth theory

初書 ミタ

第1話

宇宙において、生命が生まれたが 多数派であったのは



地球と同じく 灼熱の星の環境ゆえ、嫌気性生命体だった。



しかし、酸素だけ消費する生物がいても、逆の生物だけがいても生き残れない



ゆえに2種類の生命体が生まれた。対となったのが好気性生命体



すなわち ミトコンドリアである。




この時点では 寿命という概念はなかった。



牡と雌が引き合うようにこの2つは結びついた。



細胞核とミトコンドリアが 単独でいる間は、片方が死ねば



その個体が死ぬだけであった。これが寿命の始まりである。



やがて、厚い雲が晴れ、太陽から光が降り注いだとき、



危機が訪れた。ミトコンドリアは 熱や放射線に弱かったのだ。



そこで、多細胞化がおこり、ミトコンドリアは鉄分により



酸素と二酸化炭素を生物の全身に送るシステムを作った。




しかし、背中に広範囲に分布する、褐色脂肪組織が全身の筋肉を



通じて、温度管理しており、これがなくなると、細胞の癌化もしくは



鉄分の劣化により、細胞が免疫に殺される。



不老不死は大げさにしても、1万年程度生きるのが目的ならば



褐色脂肪細胞を減らさなければ良いだけらしい。



もちろん、現在はふやす方法もある。

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