第15話 見ている
1年少しだけど、私は学校であなたをずっと見てきた。いつも笑顔で明るくて、学校内なら誰とでも話せる。男子の事は私よりだめだし、そもそも話すら出来ないのも知ってる。ネットでは仲良い人いるみたいだけど。
いつになったら、あなたを私のものに出来るかな?
未だに全ての人間に丁寧語でしか話せないほど癖になってしまったはずの私が、唯一タメ口で話す人。一番、私の心を見てくれた人。
ただあなたは、私だけを見ているわけじゃない。接する全ての友達をしっかりと見ている。あなたのそのあまりに広範囲な好意の一部でしかないのは、あなたを見ているから知ってる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます