第118話静かに聞かれる知者の言葉は、~

(原文:第9章17、18)

17 静かに聞かれる知者の言葉は、愚かな者の中のつかさたる者の叫びにまさる。

18  知恵は戦いの武器にまさる。しかし、ひとりの罪びとは多くの良きわざを滅ぼ す。


愚かな支配者の叫び声より、声は小さいけれど知者に言葉のほうに、本当の価値がある。

そして、本来、知恵は戦いの武器にも勝る力を持つ。

しかし、現実には、力を持った一人の罪人により、全ての善行が壊されてしまう。



特に専制君主が悪意を持ち、他国や自分に歯向かう自国民を滅ぼす場合がある。

経営トップの利益追求至上主義で、社会的非難を浴びている銀行を思い出した。

まともな意見は聞かれず、悪を犯しても、利益を追求する。

その結果、真面目に働いている普通の銀行員にまで、迷惑を与える。


類推すれば、そういう事例は多くあると思う。

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