第105話わたしは心をつくして知恵を知ろうとし、~

(原文:第8章16、17)

16  わたしは心をつくして知恵を知ろうとし、また地上に行われるわざを昼も夜も 眠らずに窮めようとしたとき、

17  わたしは神のもろもろのわざを見たが、人は日の下に行われるわざを窮めるこ とはできない。

  人はこれを尋ねようと労しても、これを窮めることはできない。

  また、たとい 知者があって、これを知ろうと思っても、これを窮めることは できないのである。


簡単に表現すると、どれほど優秀であっても、どれほどの努力を行ったにしろ、人間には、世の中に発生する全ての事象の原因や意図を理解することは、不可能であるということ。


ここに限界を有する人と、限界が無い神との違いがある。


やはり、人間は自らに与えられた限界の中で、より良く生きるべき、そういう意味に理解した。

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