第64話賢い者は愚かな者になんのまさるところがあるか。~

(原文:第6章8)

賢い者は愚かな者になんのまさるところがあるか。また生ける者の前に歩むことを知る貧しい者もなんのまさるところがあるか。


賢い人であっても、自らの欲望を制御できなければ(貪欲であるならば)、愚か者に勝ることはない。

また、貧しい者であっても、いかに有益に生きるべきかを知っている者も確かにいる。

しかし、それを知っていたとしても、貪欲から逃れられなければ(実際の行動に移すことができなければ)、結局は愚か者でしかない。



目の前にあるものを、有効活用できず、新しいものを欲しがって、無駄に働き出費を増大させる。

そうして無益な苦労を積み重ねる生活の連続。


人類を全て滅亡させる核兵器は、人類の数よりも、かなり多いと聞く。

その核兵器を作り続ける労苦とは、何のためなのだろうか。


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