第9話わたしは日の下で人が行うすべてのわざを見たが、みな空であって風を捕えるようである。
(原文:第1章14)
わたしは日の下で人が行うすべてのわざを見たが、みな空であって風を捕えるようである。
ソロモン王は、在世時に、科学・哲学・歴史・芸術・文学・宗教など、当時最高の教師に指導を受け、全ての学問において、豊かな知識を得た。
その彼が、地上で行われる全ての事例を見て感じたことは、「全て空」であり「風を捕える」がごときであったと言う。
つまり、全てに実体あるいは、実感がないということなのだろう。
懸命に求めた知識は、結局、「学問上の理論」であり、いわゆる「机上の空論」だったということではないかと思う。
学問のための学問。
議論のための議論。
結局、そういうものを求め、極めたとしても、何ら実体も実感もない。
現代の社会でも、学者にしろ、政治家にしろ、法律家、音楽家、スポーツ選手を見ると、その分野だけを極めているけれど、それ以外の人間としての基本的なことに欠けている人が多いように思える。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます