おまけ

登場人物紹介①

 ☆メインキャラクター


 ・手代木紅太てしろぎこうた

 14歳、日本人、男性。

(表)

 ごく普通の中学2年生だったが、兄貴分的存在である葉村陽の企みによりイコル入りのワインを飲んでしまい異能を授かる。金条夜花と出会いイコル争奪戦に参加する。20話の時点で序列3位を獲得。夜花と並んで優勝候補の一角と認められている。

 参加証は桜をモチーフにしたピアス。

 売れっ子作家の父親と二人暮らし。父子家庭に育ったため家事万能。特に料理はプロ級の腕前で、家庭料理はもちろんのことフランス料理のフルコースから満漢全席までなんでもござれ。日課はスーパーの特売チラシのチェック。

 実は活字中毒のビブリオマニア。本好きというより軽い読書依存。食品成分表や取扱説明書、小説雑誌ビジネス書辞典新聞、その他なんでも読む。ちなみに速読はできないししない。

 好きな料理は牛肉のワイン煮、鯵のなめろう、寄せ鍋(〆はうどん派)など。甘い物も好き。ケーキなどの洋菓子よりようかんとかあんみつ、その他和菓子を好む。未成年だがザル。ウイスキーや日本酒その他なんでもガバガバ飲む。めったに酔わない。

 外見は金髪に赤いメッシュ、瞳の色は黒。女顔の美形で華奢な体格。生まれつき筋肉が付きにくい体質。遺伝で肌が白い。ブランド大好きで見た目にはめちゃくちゃこだわる。海外のハイブランドしか着ないので衣装代がとんでもない。トータルコーデはいつも6桁超。制服も着崩している。

 性格は明朗で気さくなコミュ力お化け。誰とでもあっという間に打ち解け自分の味方に付けることができる。今まで“敵”を作ったことがない。常にスクールカーストの頂点に立つ。無意識に相手を自分に心酔させてしまうので一歩間違うと信者がストーカーと化す。そういう意味で人間関係に苦労したことはある。

(裏)

 人の生死に関する感覚がおかしい。倫理観がどうしようもないレベルで歪んでいる。具体的には、人が死ぬことに対しゲームのキャラクターがデスペナルティを食らったくらいにしか思わない。故に誰かが死んでも、それが自分にとって大切な人間であったとしても、その死を悼むことがない。どこか人間の生死を軽く捉えている。

 そのくせ当初、自ら手を下すことを忌避したのは単純に自分の手が汚れるのが嫌だったから。一度殺人を経験してしまったあとはリミッターが切れたので、殺しを躊躇うということが無くなった。

 死んだかと思われていた幼なじみ、早坂碧に異様な執着心を抱く。彼を自分の暮らす世界(日常)へ連れ戻し強引に自分の傍へ置くため争奪戦への参加を決意。彼の意思や感情は全て無視。徹頭徹尾自分のためにしか動かない、自己中であり利己主義者のエゴイスト。都合の良い事実しか信じない。

 *異能「ストップ・ユア・ハンド」

 異能者にも不可視の巨大な“手”を具現化し自在に操る能力。力は強くコンクリートも一撃で破壊可能。本気出せばもうひとつ出せる。範囲は自分の目が届くところまで。基本的に近中距離メインだが、スポッターなどの支援があれば遠距離も対応できる。



 ・早坂碧はやさかあお

 14歳、日本人、男性。

 紅太の幼なじみ。亡くなったかと思われていたが実は生きていることが後に判明。僅か6歳でイコル争奪戦に参戦し勝利、世界の支配者に上り詰めた。今回のイコル争奪戦を開催した主催。現在序列1位。

 参加証はサファイアをあしらったロザリオ。

 経歴、異能は今の時点では不明。いろいろと謎の人物。最新話まででようやく葉村陽が実の父親であり、亡くなった紅太の叔母が母と判明。

 おそらく重度のコミュ障と思われるが、見た目は良いので成長したらたぶんモテる。

 好きな食べものはジンジャークッキー、揚げて砂糖をまぶしたパンの耳。

 将来の夢が自分だけの図書館を作ることらしいので、おそらく紅太に負けず劣らずの本好き。

 外見は黒髪黒目の美少年。イコルによる副作用で成長が非常に遅く、既にほぼ止まりかけている。またそのせいで重度の虚弱体質。大量の薬と徹底した体調管理が必要。一度体調を崩すと3日は高熱で寝込むはめになる。


 ・金条夜花きんじょうよるか(来宮くるみやれな)

 14歳、日本人、女性。

 ある日突然紅太の前に現れた謎の美少女。異例である2つの能力を有する異能者で、イコルと異能について詳しい。前回のイコル争奪戦に敗れて死んだ兄「星宮友希せいくうゆうき」の仇討ちを目的に今回の争奪戦に参加。当初は紅太が異能者になったばかりと知らず、仇と思い込み襲撃した。のちに和解し同盟コンビを結成。共に戦う。現在序列3位。

 参加証は純金製のチョーカー。

 好きな食べ物はサンタのマジパンが乗ったクリスマスケーキ。基本好き嫌いせずなんでも美味しくいただく人。序盤で納豆を嫌がったのは嫌いだからではなく、口に臭いがつくのを避けたかったため。

 外見はコバルトブルーに染めた長い髪と明るい青緑の瞳を持つ美少女。画家が筆を投げるほどの奇跡の美貌を持っていたがあまりに特徴的すぎて日常生活ができなくなったため、活動休止の間プチ整形している。原宿系の服を好み、ちょっと個性的な格好をしていることが多い。特に宇宙柄や星柄の服をよく着ている。“ゆめかわいい”ものがとても好き。

 性格は前向きで明るく真面目。…と思われているが実は定まった性格というものが存在せず、基本的にいつも何かを演じている。明るいキャラが最近のトレンドなので普段はそのように振る舞うが、ぶりっ子や天然、無口に悪女系まで色んなキャラになりきる。息をするのと同じように演じているため、本人に演技している自覚はない。

 極めて計算高く合理を重んじるエゴイスト。自分が得をするためならあらゆるものを犠牲にすることを厭わない。他者を蹴落とすことに微塵も罪悪を感じず、自分さえ良ければそれで良しとするタイプ。また自分自身を商品として捉え、価値=ブランドを落とすことを嫌う。売れること以外に興味はない。基本的に悪人。紅太と違い自覚済。

 ※来宮れなの公式プロフィール

 元カリスマキッズモデルであり天才子役。女神のような超絶美少女。数々の舞台や映画、ドラマにおいて抜群の演技力を見せつけ大ヒットに導いた。まさに神童。リアル姫川亜弓というあだ名で知られる。代表作「青い天使」(長編ファンタジー映画。主演)にて興行50億を稼ぎ出す偉業を達成。この年の日本アカデミー主演女優賞を獲得した。

 ※よるか☆について

 謎の人気インスタグラマー。フォロワー60万人を抱える。グルメや風景がメインのはずだが、時々芸能人もカメラに映っていることから正体は有名人なのではともっぱらの噂。

 *異能

「スターライト」※夜花の能力

 瞬間移動する能力。基本的に目視できる距離まで可能だが、GPSを使ったオンライン地図に座標登録していれば更に広範囲も移動できる。自分が行ったことない場所にはワープできない。

「ムーン・サブマリン」 ※兄の能力

 地下に潜行する能力。地面(または床)の下に一人分の空間を形成しそこに潜ることができる。光や音に弱く、自分のいる場所へ光が当たったりソナーのように音で探査されると強制的に能力が解除されてしまう。


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