scene51*「いつもいっしょ」
コタツの中での足蹴りふざけあいっこに愛を感じるのだ。
【51:いつもいっしょ 】
「寒い~死んじゃう~」
「それさっきも言った」
マサの部屋にはコタツがある。しかも自分専用の。
あたしはここでぬくぬくすんのが大好きだ。
ベタにもみかんがあるしリモコンあるし漫画もある。
あ~出来るなら冬の間はずっとここに暮らしてたいよ~。 そう思うくらい「極楽空間」なのだ。
足を伸ばすと向かいに座ってるマサの足にあたしの足があたってしまう。
ほら、またごつんした。
するとマサもあたしの足をわざと蹴る。
そんでもってあたしは蹴り返す。
そうなるとまたマサはあたしの足を蹴る。
これがずっとエンドレス。
マジになったりしてみて笑いながらやりあう。子供だよねこれって。
でも、
ほーらやってきた。
足を絡める時がある。これってマサがあたしに甘えたいときだ。
足の指と指でこちょこちょするみたいに。
あたしはこそばゆくって笑ってしまった。それだけで簡単に仲良くなれてしまう。 いつも一緒のこのパターン。
けれど、こんな風にしてるあたしたちが結局のところ大好きだ。
だからあたしはコタツが大好きなのだ。
( コタツは気持ちまで、ぽかぽかにしてくれる。 )
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます