episode7-7

「はあ……やっぱ車を出してもらえば良かったなあ」

 すっかり夜の闇に包まれた空の下、椿姫は滝流寺からの帰路に就いていた。

 滝流寺のある地域には住宅が少なく、また、既に午後九時を過ぎていることもあってか、虫の鳴き声や遠くから聞こえてくる車の走行音以外は全くと言っていいほどの無音で、椿姫の歩く音は歩道によく響いた。

「まあ、思わぬ収穫はあったからいいか。……でも、まだ足りない気がするのよね。私の身体について、もっとよく知る必要がある。この戦いを終わらせる糸口にさえなるような……そんな気がする」

 街灯や月が太陽に代わって穏やかな輝きを恵んでくれるお陰で、夜道にしては存外明るかった。少なくとも一〇メートル先は優に見通すことが出来る。それ故、椿姫は今後の行動について集中力を割いていた。

「柳沼賢三、敵の組織の幹部、【幻祖六柱】の元メンバーか。兄さんとはそれなりに親交があるようだけど。私は話したことすらないし、正直に言ってあまり信用できない。……でも今の所はあの人から聞く以外ないのよね」

 信用できない、というのは無理もない話であった。幻獣は人々を脅かす存在と教えられてきた椿姫は、無意識に柳沼も敵というカテゴリー、そうでなくとも、それに近しい位置に置いてしまっているのだ。隆一も敵と同じ存在になってしまっているものの、家族という認識を持っている以上は、例外的に味方側と考えるのもまた無意識によるものであった。

 とはいえ、滝流寺で聞いたことによって、柳沼に対する認識は改められつつある。それも当然であった。椿姫自身、いや、滝上家は端から純粋な人間ではなかったのだから。

「流石にアポとか取らないといけないよね……。兄さん、連絡先とか知らないかなあ。いや、お父さんを経由した方が断られにくそうだから、そっちの方がいいのかなあ。でも、お父さんには何て言えばいいのか。自分の家の秘密を知りたいから柳沼さんとアポ取って、何て言えるわけもないし、そもそも柳沼さんに対しても失礼よね……」

 などと頭を悩ませていた時、二〇〇メートルほど先にある交差点の方から、

「マジで何なんだよテメエはよおぉぉ~~~~~あ!! ムカつくぜぇぇぇ!!!!」

 という怒声が聞こえてきた。全くと言っていいほど明かりがないため姿こそ見えないが、声から成人した男、それも、成人してからやや年月が経っていることが分かり、喉が酒焼けしていることと、極度の興奮状態であることから、椿姫は単なる酔っ払いの喧嘩だと判断して、再び思考の渦へと引き戻されていった。だが、

「っ!?」

 身の丈よりも大きな物体が空気を切る音と、その直後に鳴り響いた大きな爆発音、女の叫び声、目もくらむような光といった情報が飛び込み、椿姫の思考が現実に帰ってくる。一体何があったのだろうか、そう思う前に彼女の身体は動き始めていた。常人よりもやや高い身体能力を持ち、鍛錬を重ねてきた彼女ならば、手負いであっても二〇〇メートル程度の距離を詰めることは造作もなかった。

「もう、次から次へと……! 大丈夫ですかぁあ!!!」

 警察を始めとした各所に通報を終えて、椿姫は走りながら交差点に向けて大声を投げる。

 人通りがほとんどないのか、ざわめきなどが全くと言っていいほど聞こえない。そして、椿姫の声に対する返事も返ってこない。先程、怒声を放っていた人物が幻覚などを見ていたのでなければ、怒声を浴びせる対象がいるはずなのだ。返ってこないということは、既に爆発に巻き込まれて声を出せない状態に陥ってしまったのだろうか。

 椿姫は最悪の光景を想像しながら、身体に無理をさせて、さらなる加速を試みる。

「はあ……はあ……!」

 無理なペース配分だったせい、或いは、怪我によるものなのか、どちらにせよ椿姫の息は上がっていた。しかし、着実に交差点との距離は詰められており、上気した肌以上に高く乾いた熱を感じる。恐らく、火の手が上がっているのだろう。鼻孔を僅かにくすぐるガソリンの独特な臭いもそれを裏付けている。

「大丈夫ですか!!」

 交差点の手前まで来た椿姫の目の前には、異様な光景が広がっていた。

 椿姫がいる通りの左右にそれぞれ男が一人ずついて、右の男は見るからに柄が悪く、肩で息をしながら自身の目の前にいる男を睨みつけている。対して、左にいる男は探せば何処にでもいるような恰好と見た目をしており、アスファルトにへたり込んだまま、その周囲は炎や真っ二つになった車の残骸によって取り囲まれてしまっている。

「クソッ!」

 右に立っていた男は、やって来た椿姫と遠くから聞こえてくるサイレンの音に気づくと、地面を乱暴に蹴りつけて憤りを発散させた後に、その場から逃げるように走り去っていく。まるでなっていない素人のフォームだというのに、その速さはトップアスリート並みにも勝るとも劣らない。ハッキリ言って異常だった。

 しかし、椿姫は追手の追跡よりも目の前にいる男の救出を優先する。それは、どんな状況であろうとも、他者を助けるのは人として当然のことだ、という父や母からの教育の賜物であった。

「危ないですから、ここから離れてください!」

「……へ? ああ! そうっすね!? ……あっつ!?」

 へたり込んでいた男の意識が椿姫の声により現実に引き戻された。

 椿姫は周囲に何か火を消せるようなものがないか探すものの、特にこれと言ったものはない。上着などは身に着けていない上、バッグも耐熱性に優れたものではない。火の手は増々強まっている。

「すぐに消防も来ますから! そこから動かないでください!」

 実際、消防車のものと思われるサイレンがすぐそこまで迫ってきていた。

 椿姫は男にそう言うと燃え盛る火から距離を取る。それは自身の身を守る目的もあったが、それ以外にも理由がある。近くに消防車が止まるのを確認した後、周囲の風景を写真に収め始める。

「ん……?」

 ふと、アスファルト上にフラッシュを反射する物が落ちていることに気づく椿姫。すぐ傍まで近づいて、その物体を手に取ると、携帯の光を当てて観察する。

「これって……」

 それが何であるか理解した椿姫の表情が強張る。

 白く眩い光を反射して輝くそれは、“白羽事件”の被害者たちが持っていたものと同じ、白いカラスの羽が付いたアクセサリーだった。





「ちきしょう! 俺が何をしたっていうんだ!?」

 見るからに柄が悪い男、国松重四郎は愚痴をこぼしつつ、夜道を当てもなく走っていた。

 何をしたも何も、好みの女を見れば口説き、中年の男を見れば当然のようにカツアゲを行うような男であるため、理由など道端に落ちている石ころほど抱えているのだが、その理由を冷静に考えられる精神状態でもなければ、“彼にとって”些細な出来事を覚えているようなお利口な頭脳も持ち合わせていないので、国松は自身を取り囲む奇妙な出来事に狼狽しながら、逃げることしか出来なかった。

「ああ、もう! 意味わかんねえぜ! クソッ! クソッ!」

 交差点から離れ路地裏へと身を潜めた国松が、近くに置いてあったゴミ箱を蹴りつけ、何度も踏みつける。それによって、自身の胸の中で燻り続ける怒りを発散させようとした。何故このような目に遭うのか、何故自身が屈辱的な思いをしなければならないのか、その理由を探しながら。





 三か月ほど前のことである。

 とある“事故”を起こし数年の懲役を経てようやく出所した国松は、当時の“白鳥”のメンバーをX県某所にある居酒屋に集めて、同窓会のようなものを開いた。数年もの間。顔を合わせていなかったものの、国松を含めた元メンバー十四人は、多少歳を重ねて丸くなったことを除けば殆ど変わっておらず、同窓会は快然とした雰囲気のまま終わりを迎えた。しかし、今考えると、あの日を皮切りに総ての歯車が狂っていったのだと、そう思えてならない。

 件の同窓会を終えてから四日の時が経過したある朝。

 元メンバーの一人が経営している小さな整備工場で働くことになった国松は、何時になく早起きをして、気合いの入った服装に身を包むとX県に立地する工場へと赴いた。だが、到着してから約二〇分経過しても工場のシャッターは降ろされたままで、幾度となく送った連絡に対する返信もない。国松は友人の為人を熟知しているため心配になり、すぐ近くにある彼の家に向かったのである。

 その友人宅にはモノの十数分で辿り着いた。始めは心配が胸の内を占めていたが、玄関の扉を開いた途端、国松の心は恐怖に染め上げられることとなる。古びた木造の扉から噴き出てきたのは、温かい家庭の香りではなく、強い鉄錆臭と吐き気を催させる強烈な汚臭であったからだ。加えて、家の中からは怪しげで生々しい空気が漏れ出る音と汁気を帯びた何かが床に滴り落ちる音が、どうしようもなく不快感と薄ら寒い不安を煽ってくる。

 国松の腕と脚は硬直し、本能が先へ行くなと訴えかけてくる。しかし、彼の胸の内で芽生え始めたある種の使命感のようなものが、彼の身体を無理やり動かそうとする。そして、彼が胸の内に従って扉を更に引いた途端、古びた蝶番が悲鳴を上げてしまう。同時に、その音によって、彼の存在に気づいた何モノかの視線が肌に突き刺さるのを感じ取る。脳裏で鳴り響くサイレンが脚を必死に後退させようするが、最早、後の祭りだった。

 視線の主は声を発してすらいないというのに、国松の身体は、ゆっくりとではあるが確実にその主に引き寄せられていった。首に見えない鎖を繋がれ、呼吸が締め付けられたように苦しい。そして、距離が縮まれば縮まるほど、その感覚は強くなっていく。これ以上進ませまいと、国松の脚が勝手に踏ん張ろうとするが、床の木の板が呻き声を上げるばかりで、一向に踏みとどまることは出来ない。鉄錆臭、いや、最早それを血の臭いと理解した国松の表情は、一歩一歩進んでいく毎に濃くなっていくその臭いによって青ざめた。

「……ひっ」

 何度も訪れたことがある馴染み深い家だというのに、国松の目には置物の招き猫ですら不気味で恐ろしいものに映った。だが、幸か不幸かその恐怖にも終わりの時が近づいていた。見えない鎖は奥にある台所へと国松を導いており、それが角を一つ曲がれば到着、という所まで迫っていたのだ。同時に、国松の耳を刺激する不気味な音の正体が暴かれようとしているということでもあった。彼の脳裏では見るに堪えない凄惨な光景が再生され、必死にそれを否定する作業を幾度も繰り返されている。

「っ……」

 あと一歩、右脚を踏み出せばこの先にあるモノの正体が分かる。だが、その一歩が自身の命にすら影響を及ぼすものであると、国松は確信する。今すぐにでもここから逃げ出したいと思った、このまま引き返して欲しいと願った。しかし、無情にも震える右脚は見えない何かに引き寄せられるように、最後の一歩を踏み出す。

「ひっ……」

 国松の喉から乾いた悲鳴が湧き出る。

 目の前の光景は有体に言って地獄だった。改築されて間もなかったであろう真新しい白いタイルの床は、細かい血飛沫や優に七〇センチを超える血だまりという悪趣味な化粧によって、見るも無残な姿へと変貌している。

 そんな中、見知らぬ男が一人、平然とした様子で立っていた。いや、正確には二人いた、と言う方が正しいのだろう。そのもう一人、国松が捜していた友人は物言わぬ屍となって、腹に大穴を開けて床に横たわっている。その喉は血に濡れており、玄関まで聞こえていた怪しげな空気が漏れる音はこれが原因であったのだと分かる。止めどなく流れていたことを容易く想像させる夥しい血は、乾き始めてやや粘性を持ち始めていた。

「よぉ……」

「っ!?」

 台所の流し台に腰を預けて、不気味な笑みを浮かべた男が国松に話しかけてくる。

 男の恰好は至って平凡、何処にでもいるオシャレに気を遣う男性という印象を与える。服にも皺や染み一つない清潔な状態が保たれていた。だが、それはおかしい。あり得ないことだ。血の染みが一点たりともないというのは、どう考えても現実的なことではない。そして何よりも非現実的なのは、男の右腕の周囲が蜃気楼のように揺らめいていることだ。

 国松は目の前の光景を悪夢と位置付けながら、ただ呆然と立ち尽くす。

 その様子を見て、不自然な男が更に口元を歪に曲げ、口を開く。

「久しぶり……って言っても、分かんねえよなあ。その様子じゃあ、思い出すのを期待するだけ無駄ってもんか。口をまともに開けねえよーだしなあ」

「………………」

 事実だった。国松は男に対して一歩踏み出すことはおろか、口も動かせていない。

 そんな様子を見て、不自然な男がポケットから何かを取り出すと、自身の顔の前でひらひらと動かして、国松に良く見えるようアピールし始める。

「これ、何か分かるよなあ?」

「……そ、それは」

 男が持っているのは白いカラスの羽のアクセサリーで、国松にとっても馴染み深いものだった。彼が俗に半グレと呼ばれる類の組織に属していた頃、メンバーの全員でお揃いのアクセサリーとして、知り合いに頼んで創って貰った特注のものだったはずだ。この世で一四個しかない特別なもの、国松にとってかけがえのない思い出の象徴と言ってもいいものであった。……その思い出は他人からすれば、碌でもないものであったことも付け加えておく。

 しかし、それを何故目の前の男が持っているのだろうか、いや、持っている理由は明白だった。床に転がっている友人から奪ったものであること、これは容易に想像できた。だが、こうしてわざわざアピールする意味は何なのだろう、と国松は必死に頭を働かせる。

「まだ、思い出せねえってのかよ。人の心ってもんがねえよなあ」

「……」

 この状況を作り出した男が言うこととは思えなかった。

 しかし、国松が抗議の言葉を紡ぐことはなく。ただ黙りこくるのみ。

「思い出せるように、俺が力を貸してやろう。……そうだな、こうしよう。アンタら、いやシロガラスってのは、あんた含めて総勢一四人ってことでいいのか?」

「…………」

 この沈黙は、国松にとってせめてもの反抗心だった。

「おい、どうなんだよ」

 男の右腕を取り巻く蜃気楼のようなものが、彼の意思に呼応して不気味な振動を始める。 原理はこの際どうでもいい、口を動かさなければ殺されてしまう、と国松の防衛本能が冷え切って動かなくなった喉を無理やり働かせる。無駄な反抗心を燃やしている場合ではないのだ。

「ああ、あってる」

「へえ、嘘つかないのか。意外だ」

 不自然な男が言っている意味が解らない国松は押し黙る。目の前の男は確かに頭のおかしい男だが、何か危険なものを秘めている、それだけは事実だと思ったからだ。

 そんな様子の彼に対して、不自然な男は食ったような笑みを向けると、仕切り直しの意味を含んだわざとらしい咳払いをした後に言葉を紡ぐ。

「この羽の持ち主を一人ずつ、そこに転がっている奴みたいにしていく」

「へっ……?」

 気の抜けた国松の声が廊下や台所に反響する。

 男は国松の一挙一動に目を細めつつ、話しを続ける。

「これはあくまで、アンタが俺たちを思い出せるようにする手助けの一環だ。俺って優しいよなあ? 勿論、優しいからアンタが早く思い出しさえすれば、俺が無駄に人を殺すことはない、約束しよう。信じるよなあ? いやあ? 信じるしかないんだアンタはな」

「……」

 男の視線によって、震える国松の脚が勝手に後ずさる。だが、廊下の壁にすぐ当たり、彼の身体はそのまま磔にされたように動かなくなってしまう。

「言っとくがアンタは逃げられない。言っても理解は出来ないだろうが、とにかく無理だ。アンタの居場所はすぐに分かってしまう。俺にとっても忌々しいことだけどなあ」

「ヒント、とか、もらえないのか?」

「その左腕と交換でいいのなら」

「……やめとく」

 もしかしたら冗談であったかもしれないが、国松にそれを聞く勇気はなかった。彼は壁に背中をピッタリとくっつけながら、震える喉から否定の言葉を絞り出す。

「懸命だなあ。ああ、言い忘れていたが、警察に通報しても無駄だ。なんたって」

 相も変わらず不気味な笑みを浮かべる男は、床に倒れている遺骸の頭を跨いで、国松に近づいていく。そして、右腕の蜃気楼が先端から二つに裂け、遺骸の頭を包み込んだ瞬間、

「っ!?」

 消えた、と表現するしかなかった。遺骸は蜃気楼に包まれた瞬間に見えなくなり、胴体を残したまま消え去ったのである。その胴体に残った断面は腹にぽっかりと開いた穴と同様に、まるで初めから存在しなかったような滑らかさだった。

「こんな風に処理しちゃうからなあ? じゃあ、ちょっとスマホ貸してくれるかな」

「ひぃ!?」

 国松の身体はますます壁に寄っていき、最早背伸びしながら反り返るような体勢になる。そして、玉のような汗が全身から流れ、国松の肌と服をぴったりとくっつける。





「クソッ!」

 国松の意識が現在に戻ってくる。それと同時に、何時の間にか握り締めていた携帯を地面に叩きつけようとする。だが、彼の脳裏であの時の続きの言葉が再生される。

『スマホは肌身離さず持っておくこと。いいよなあ? こっちが呼び出すときは四コール以内に出てくれると嬉しいなあ。いやあ、これも思い出してもらう作戦の一環だからさ』

 金縛りにあったように、国松の身体は腕を上げた体勢のまま固まってしまう。その表情は苦虫を潰したように歪み、噛んだ唇からは血が溢れ出てくる。

「クソッ! これ以上どうしろってんだよ!」

 最早、残されたのは自分のみ。しかし、一向に思い出すことは出来ない。人智を超える力を得られるという薬に手を出し、常人では考えられない怪力を得たというのに、不自然な男には全くと言っていいほど通じなかった。

「クソクソクソッ! あーもう! わっけ分かんねええ!! 俺が何をしたって言うんだよ! どうすりゃあいいってんだよおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 暗澹とした思いを払拭するために放たれた叫びは、夜の闇に虚しく吸い込まれていった。

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