悲恋の輝き

作者 梅乃あん(杏《からもも》うい)

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★★★ Excellent!!!

 伝えられない恋をしながら、好きな人が恋人と楽しそうにしているのを見ているのはどれだけつらいんだろう。
 
 きっと、人間だったら二人の破滅を願ったんじゃないかなって私は思います。 
 
 でも、二人の愛の象徴である指輪としての役割を担った彼女は......?

★★★ Excellent!!!

 物の視点で、人間のやり取りを見る物語。
 この作品のモノは、結婚指輪が主だ。
 新郎新婦の幸せの象徴として存在する。そこにのみ価値がある。
 それなのに、結婚指輪は自分の持ち主に恋をしてしまう。けして、叶わない恋だと知っていても、誰にも想いは止められなかった。指輪は持ち主との時間をただ見つめていた。そして、持ち主の伴侶が知らないことも見てきた。しかしある日突然――。
 結婚指輪(わたし)は、いらないものとなってしまう。
 どうしてこんな結末を迎えることとなったのか。
 そして、最後に結婚指輪が願ったこととは?

 是非、御一読ください。

★★★ Excellent!!!

モノに魂が宿ったら、という想像力は古今東西いろいろあるかと思います。

ですが、この『悲恋の輝き』でヒトに恋をした輝くモノ、すなわち結婚指輪の恋心の切なさといったらありません。

しかも、必然的に《二人》登場する指輪たち。
その対話もまたどこかしんみりとさせるものがあります。

短い中でもギュッと凝縮された物語。
読んだ後の贅沢な希望としては、別の指輪の物語りも読んでみたい! ということでした。

お勧めです。