パチンコ屋店員芸人奮闘記「それでも僕は、やめていない」 (完)
筆者さま:原田おさむ
キーワード:パチンコ業界 ブラック企業 苦労体験 書籍化作品
あらすじ
パチンコ店員歴22年。泣く子も黙るパチンコ業界に飲まれ、筆者は何を見て、何を体験してきたのか? 業界の闇と苦労
感想
パチンコ業界の内情、深い闇が分かって迫力満点。内容はハードだが重くなりすぎず読みやすい。
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「ここは新店です。君らはここのリーダー社員候補。これからこの従業員の教育と指導、研修を全てやるように。」
えっ?こんなけたくさんの人間の指導?
全くの未経験の集団の研修?
さらに話は進む。
「はっきり言って店長、マネージャー含め、4人しか既存の社員はいません。君らでこのお店をゼロから作り上げてください。無論、下の人間が育たないと、休みもとれないのでそのつもりで。」
雲行きが怪しくなってきた。
~~~
店長が言う。
「な?仕事に穴あける奴、許せんやろ?」
「・・・はい。」
「なんで真面目に時間守って出勤してる人間が、苦しまないとあかんねん?って思うやろ?」
「・・・・はい。」
「遅刻する奴は、クズやろ?憎いやろ?」
「はい。憎いです。」
・・・憎い。・・・憎い。
~~~
そのマニュアルのタイトルは、
「すべてはお客様のために」
そのタイトルを女の子は塗りつぶし、こんなタイトルにしていた。
「すべては店長のために」
さらにその中の内容も全て書き換えられていた。
「お客様を良く見ましょう、お客様のしてほしい事を考えましょう。」
↓
「店長を良く見ましょう、店長のしてほしい事を考えましょう。」
「お客様の望む事をしましょう。お客様があなたを評価してくれます。」
↓
「店長の望む事をしましょう。店長があなたを評価してくれます。」
~~~
ブラックな職場の辛さ、クソみたいな上司、それによって崩壊していく精神、無能な人間と出会ってしまった時の大変さ……
ブラック企業で働いた体験談、お仕事ものとして非常にインパクトがある内容。どのエピソードに業界の闇と筆者さまのリアルな心情、そして必死の努力が詰まっている。
やばい話しかない。パチンコ業界怖い……。
テンポも良く読めてしまう、迫力の体験記です。
状態:完結
文字数:82,580文字
個人的高評価ポイント
◎ 高い完成度!
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