実体験、エッセイ
モノクローム・サイダー (完)
作者さま:鯨武 長之介
キーワード:恋愛 ゲーム ワンダースワン 青春 実話 書籍化作品 実体験
あらすじ
1999年、高校最後の夏を迎えたゲーマー男子は学校の屋上で1人の少女と出会う。彼女も携帯ゲームが好きな様子で……? 後に結婚する2人の甘酸っぱい出会いを振り返る小説風の実体験エッセイ。
感想
読んでいると幸せラブラブなオーラがやばい。ここまで幸福感があふれだしてる作品はめったに無いような。
ゲームをきっかけに美少女と恋人になる、というのがまずゲーマーにとっての夢の展開。通信に物理ケーブルが必要だった時代、隣に座りあって毎日対戦して、だんだん仲良くなっていく……理想的な青春すぎる。
しかし、それよりすごいのが結婚して10年も経ってるのに、奥様への愛と恋心が変わっていないこと。
出会った少女がいかに魅力的か描写されるわけだけど……あとになって結婚してるんですよ。つまりは、奥さんに対するノロケ。
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優しさとルックスについては文句なしである。
今どきの女子高生のような派手さはもちろん見当たらない(そもそも、子ギャル風貌であれば惚れてはいないと思う)。そしてオタク女子のような雰囲気でもなく、上品とも庶民的とも思えぬ中性的な顔立ち、そこからにじみ出る時に静かに、時に小さく微笑む表情とその手に握られた携帯ゲーム機は最高の組み合わせである。
まだ部活時代の名残りである限りなく薄い小麦色の肌と耳までの黒い短髪、そして華奢な細身は、ファンタジーゲームの武器に例えるならば、まるで細身の剣、レイピアのようだ。
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青春の高校時代にこんな想いを持つのは普通。だけど、結婚して長い30代も後半のおじさんが今さらこれを書けるってのはリア充感がやばくないですか!?
恋愛ものだと「カップルになって終わり」または「結婚してゴール」というのが多いけど、現実はそうじゃありませんよね。
結婚してからも人生は続くし、むしろ結婚した後こそ幸せな生活を送るのが難しいもの。離婚する夫婦だって多いわけで。
それなのに今でも奥様にこれだけ素直な好意を持ってるとか……良い結婚生活を送ってこられたのでしょう。
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―――「そんな時もあったね」
妻は思い出したかのように、でも少し照れ臭そうにしたのを僕は見逃さなかった。
「あの時は本当に一杯いっぱいだったとも」
僕も少し照れ臭くなる。
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子供もいるのにこのラブラブっぷり! なんという幸せオーラ! やばい!
まぁ、読者から見ても由美さんはとてもステキ。これはノロケざるを得ない。
並みのフィクションをはるかに上回る、現在進行形の超ベタ甘な恋愛物語です。ある意味、覚悟して読んだ方が良いかも……(笑) こんな人生を送りたかった。
状態:完結
文字数:111,296文字
掲載場所:カクヨム
個人的高評価ポイント
◎ 高い完成度!
☆ 私の特に好きな作品です!
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