第17話「4人目の適格者」

ここは印象にうすい……。


 次の回に向けての、導入部分みたいなものなので、どうしても印象が薄くなってしまう。

 たぶん、記憶だけでここを語れる人少ないんじゃなかろうか。

 俺はいま見直してるからわかるけど、記憶では当時がフリースローの練習をしてるイメージしかない。

 でも実は本編では最後にフリースロー投げてるだけだったな。おそらく印象に残ってるのは次回予告のせいだろう。


 あとはやっぱ気になるのは加持。

 

 まあこの回はシンジと加持を出会わせる回なのだろう。ここまででシンジは大人の男と接してないんだよね、ゲンちゃんは大きな子供だし、今回初めて大人の男と接することになると言っていい。

 まあ加持が大人かと言われると何とも微妙だけど。

 この回で、シンジはなぜか加持に付き合わされてスイカを作り、さらに、出かけてしまったミサトの代わりに加持がミサト邸に泊まることになる。

 そこでシンジと加持との対話が始まる。

 んだけど、中身がないんだよなあ。ほんと加持がかっこつけるだけでなんだよあの

「俺たちと女性達との間には海よりも深く川よりも長い溝がある」

「人の気持ちがわかることなんてない、分かった気がするだけさ」

 っていうのはさ。


 なんかただシンジに自分の過去のくやしさを伝えただけな気がするなあ。


 って大人になってみて思うけど、加地君ってアスカのせいでモテキャラみたいに映ってるけど、かれたぶん童貞ですよね?

 いやまあミサトがいるからそんなことないけど、ミサトしか知らないんじゃないか説。

 たぶんミサトと別れてから誰とも付き合ってないわ。まあ、それはたぶんはっきりそんな風に描いてるけど。わざとチャラくすることで、女を遠ざけて、でも、俺は別にミサトのことなんか気にしてないぜえっていう演技をしてるのが見え見え。


 なんだ、かわいいなあ加持。

 

 あれだな、たぶん加持は昔ミサトと結婚する気とか満々だったんだけど、ミサトの気まぐれで流れちまったんだろうな。

 そうやって考えるとシンジに語った内容がものすごいしっくりくるわ。

 お互いにわかってたはずと思ってたんだけど、分かってた気がするだけという風にミサトに激しく傷つけられたに違いない。

 あるよねー。

 スイカも作りたくなるね。

 それで、嘘と沈黙であの時のミサトの本音が聞けて、うれしくなっちゃって、そして、ミサトにわざわざ朝一電話かけて、うまい酒見つけたぜとか言って誘っちゃうんだ(第16話の冒頭)。

 

 っていう心理描写を、中学生の時にわかるわけない!っていうか気にしてなかった。

 15、16、17話はミサトと加持の関係を書いた回だったんだな。


 まあそれ以外は別にいいやって感じの回だけど、委員長はほんと今では恥ずかしくてキャラとして出せないくらいのツンデレね。

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