102 隣の男子は小説家でした。 なのか はる様
突然ですが、禁煙を始めたのである。
タバコが体に良いものだなんて思わないのだけど、「そうは言っても依存物質による欲求は本物である。依存だからこそ、意志ではどうしようもないのだ」とたまに逃げ腰になっていたのである。
とはいえですよ。吸ったり辞めたりみたいなことをしているのだが、今回もそれなりに原因がある。
吸うと呼吸は浅くなるし、その分の時間は削られる。当然お金も削られるし、というか吸った直後体が怠くなるし頭はスッキリするが、その分ニコチンが切れた時の落ち着かない感じは、吸っているからこそ感じるまやかしなのである。
ごちゃごちゃ言っても、結局はとりあえず辞めようと思った理由は一つだけだ。
なんでこんなダルい思いをしながら吸わなきゃいけないねん。
タバコを吸い続けられる人はすごい。多分、普通に体が強いんだと思う。
タバコを吸うにも、体力がいるのである。
隣の男子は小説家でした。 なのか はる様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886472006
住み込み家政婦として、憧れの小説家の家で働くことになった寒川さくら。
大人気小説家の二郎先生は、
“おじさま”かと思いきや、
まさかの隣の席の男子 【佐藤くん】!
しかし、佐藤くんには
大きな秘密があって…。
小説紹介文より引用
憧れの小説家が実は身近な人で、
小説のネタ作りのためにデートをしたりと仲良くなって、
そして恋が実るかと思いきや、実は彼には秘密がある。
これ以上にないくらいに王道の流れ。
物語としての骨組みはきっちりと備わっているように思える。
作者様は相当自身があるそうで、せめて最終話だけでも読んで欲しいとのことだった。
うんわかる。その気持ちとてもよくわかる。
物語のラストシーンだけでも読んで欲しいっていうのは、よくわかる。個人的にクライマックス主義だから、一番盛り上がるところを見てもらいたいよね。
で、最初から最後まで読んでみた。
本当にすまない。過去に似たような設定で書いた物語を思い出して、感動できなかった。
というか、今回の企画の中でも方向性が似ている話があったことで、なかなか気持ちが持っていけなかった。
いや、これは作者様が悪いわけじゃないんだ。
というか、ほんの少しだけネタバレを入れると、住んでいる時間軸のずれについてを物語で語るとき、どうしてもありがちな展開だったり設定にはなると思う。
特に、現実的にはありえない設定だからこそ、記憶に関することはそうなるよねえと納得はできる。
感動まではできなかったけど。
設定で驚かせるタイプの物語かなーって思ったからこそ、あっさりと終わらせるよりも、限られた時間の愛しさをもっと感じさせて欲しいと思った。
これはたとえ話だけど、死を前にした人間の方が、真剣に人生を生きている。
もうあと一カ月で死んでしまうのであれば、その一カ月を心底愛しく思い、生きている時以上に死を思うことで、生きていることに真剣になれるだろう。
時間が限られていることを認識すれば、きっとその限られたものをもっと大事に、愛おしく感じられる。
もっと焦らして、その大切さを見せつけることで切なくして欲しい。
めんどくさい伏線とか前振りとかって、機能すると物語にはとても効果的に作用するのだと思う。
物語が結末に至るまで、その過程の道筋が険しければ、達成感は一塩なのだと思います。
約746万9千
さて、タバコを吸うことで脳内の幸福回路が働きにくくなる。同じご褒美でも喜びを感じることが少なくなる。
けどなんだか、ある意味憂鬱なその状態が、小説だったりなんだったりの原動力のような気がしてならない。
ある意味満たされない渇望を、文字にしたり文章にしたりして発散している気がしないでもない。
個人の人生単位では吸わない方がいいのだろうけど、小説を書いたりエッセイを書いたりすることに関しては、果たしていいのかどうかまだわからない。
そう考えると、ある意味不満の発散だったんだろうか。
まあこの話はとりあえずいいや。
みんなは、モチベーションが下がった時には一体どうしているのだろうと思う。
良かったら教えてくださいな←コメント稼ぎか。
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